先日、店先でベビーカーを押した可愛い人と会いました。
子供はまだかわいい赤ちゃんで、そのつぶらな瞳に吸い込まれそうになりました。
その人は、先日のエントリー「
よせやい、てれるぜ!」を読んでくれたそうです。
彼女は今まさに子育ての最前線で戦っています。
誰でもそうですが、「子供を育てる」なんて初めのことです。
いろんな本や知識は溢れかえるくらいあるけど、結局は目の前に起きている出来事全て自分が対処するしかありません。
彼女は話してくれました。
「トモさん、この前のブログ読ませてもらいました。あの「てれるぜ!」ってやつ。子供が生まれてから、忙しくていっぱいいっぱいで、余裕が無くて、旦那さんにも不満が溜まって、つい、言っちゃったりして、でも、それじゃあダメなんだなって思いました。あれを読んで褒めてないな〜って思ったから、頑張って褒めてみようって思ったんです・・・・・。」
僕はね、本当に嬉しかったんですよ。
こんな僕の話を真剣に読んでくれて、自分に置き換えて頑張ってみようって思ってくれたこと。
彼女は本当にいっぱいいっぱいなんだと思います。
限界は人それぞれだけど、それでも彼女は投げ出さず頑張っています。
「あんたがどんだけの仕事してるかしんないけど、私と子供に優しくした程度でガタつくような仕事ならとっとと辞めちまえ!!」
とトモなら言ってます。
でも、彼女はそんなことこれっぽっちも口に出さず、一言、「褒めてみよう」って言ったんです。
申し訳ないけど、そのとき僕が彼女のご主人だったら「褒めてみ・・」くらいで抱きしめてキスの嵐です。
でも、トモがそれすると恵比寿駅通り越して中目黒くらいまでぶっ飛ばされそうなので、グッとこらえました。
僕の知る中では男女間の冷めたスープを温め直そうとするのは多くは女性の方です。
どちらかと言うと男性は面倒くさかったり、諦めたり、他でスープを作ろうとしたりします。
「え〜〜!いまさら、恥ずかしくて言えないよぉ〜〜(T_T)」
なんて男は言ってる場合じゃありませんよ。
「褒めてみよう」と思った彼女の勇気に比べれば
「いつもありがとう、なんか僕に出来ることある?」
って言うくらい勇気のかけらもいりやしないでしょ。
僕たち男はそんな彼女たちの強い優しさや愛のおかげで頑張ってられるんだから。
「うん、いいね、ちょっと離れてよく見てみたら褒められるとこなんていっぱいあるからね。」
「はい、がんばります!(*^_^*)」
とベビーカーを押しながら肩越しで微笑んだ彼女の笑顔が、
寒くて冷たい空気の中に春を運んできてくれた。