寺院が集まる王宮周辺に「ブッダマーケット」と呼ばれる場所があります。
ここは「神様もの」を扱ってるお店が軒を連ねている場所です。
外国人や観光客と会ったことは一度もありません。
ある意味「穴場」かも知れませんね。
店先にある小さな石のひとつひとつに神様が彫ってあります。
安いものは100円くらいからあります。
しかし、「レアもの」と呼ばれるアンティークなものは家が建つくらいの高額なものまで有ります。
神様の形もいろいろあって、商売繁盛もあれば病気から身を守るもの、家内安全、サクセスと様々なものがあります。
タイでは自分の生まれた曜日によってお釈迦様のポーズが違います。
それぞれの曜日に会わせたお釈迦様を選びます。
狭い路地に所狭しと店先を広げます。
その合間を、アイスクリームやサラダを売るおばちゃんが通ります。
みんな呼び止めてそれぞれお昼ご飯とかを買って食べます。
石や玉もこんなにたくさんあります。
ここは近くのお寺のお坊さんも買いに来ます。
これでビーズ細工を作ればさぞかし御利益のあるビーズができるでしょうね。
以前の「
タイ旅行記」でも書いた「プラ」(お守り」を作りました。
最初にお店の人にプラを作る目的を伝えます。
スーさんには「仕事がうまくいきますように」とシルバーのガネーシャのお守りを。
ミヨちゃんは身体が弱いので「一切合切の苦しみから守ってくれる」お坊さんのお守り。
アヤコはパワーがつくようにガルーダのお守りを作りました。
お守りですから、当然身につけるようにペンダントヘッドとして作る事が多いんだけど、
本来は、そのものを部屋に祀ってもいいので「中身だけ」売っています。
ただし、よくおみやげ物屋で見かけるのはオモチャや飾りみたいなもので、本物はちゃんとお寺でお坊さんに祈祷してもらっています。
中には数千万円で取引されているものもあります。
だから、このブッダマーケットでは心眼を見極めるためルーペを持ち歩いている人がたくさんいます。
プラを買ったら今度はペンダントヘッドにするための入れ物を買います。
これはプラを売ってるところとは別で「それだけ」を商売にしているところがあります。
枠の値段もピンキリで、中にはプラより高いものもあります。
そして最後にチェーンを選んでつけてできあがり。
もちろんチェーンもそれだけ売ってるところで買います。
こうして出来た大切なお守りですからいろいろ守ることがあります。
1、お酒を飲む時はお守りは外すこと。
2、パブなどの繁華街ではお守りを外すこと。
3、性行為の時はお守りを外すこと。
4、腰より低い位置に着用してはいけない。
5、女性が触ってはいけないお守りもあることを忘れてはいけない。
6、購入時に「スー」(買う)と言ってはいけない、「チャオ」(借りる)と言うこと。
7、手にとる前に必ず手を合わせお祈りをすること(外したときも)
屋台でおばちゃんがソムタム(青パパイヤのサラダ)を売ってました。
僕がみんなのプラを作ってる間、みんなには
「その辺ブラブラして欲しいものがあったら自分で買ってごらん」
と勧めておきました。
ここは神聖な場所なのでぼったくりはありませんから安心して買うことが出来ます。
アヤコは
「トモさん!わたし、自分でこの紅茶、買いました〜〜!!」
と嬉しそうに話してくれました。
スーさんは自分でつけるチェーンを買ったみたいです。
なんか子供が一人歩きをしたみたいでなんだか嬉しかったです。
さあ!これから水上バスに乗ってマーケットに行こう!
船着き場に行く道は板をただわたしただけの細い通路のよう。
僕たちの旅はまだまだ続きます。