どこでも良かったんだよ。
腹減ってたからね。
週末はめちゃめちゃ忙しかった。
おかげで昼飯も抜き。
当然、仕事が終わってから昼飯(夕飯?)
日曜日の恵比寿は閉まってる店が多い。
開いているのはチェーン店ばかり。
とりあえず、バイクを走らせてみる。
ブロロロロロロ〜〜〜〜・・・・♪
気まぐれに中目黒方面。
ほぼ無知識。
山手通り二往復。
わからん・・・
店はいっぱいあるが心に突き刺さる店がない。
諦めて恵比寿に戻ろうとしたとき、目黒川近くの鑓ヶ先の交差点に向かう駒沢通りに出る手前に焼き肉屋発見!
「肉・・・肉・・・肉・・・・・・肉が食いたい・・・。」
その店はビルの1階、「亜○亜食堂」とどでかい電飾看板、窓に何枚もポスターが貼ってある
「人志松本のすべらない話のプロデューサー将佐々木のすべらない店に紹介されました!!」
というポスターがでかでかと貼ってあった。
店内には壁一面にお笑い芸人さんのサインが貼ってある。(ほんとにここで書いたのか?)
お客の入りは日曜の夜だからか4分の1くらい。
大テーブルには芸人さん「らしき」一団が大声で話している(誰も知らない)
愛想の無い店員に席に通される。
座るとすぐにテーブルで小さな黒い影がお出迎え。
その影は平置きのメニューの下からカサカサ♪と出てきて
「よ!いらっしゃい!」
と僕の方に歩み寄ってきた。
こんなアトラクションが待っているとは知らなかったので、ビックリした。
小さいとはいえ、さすがにゴキブリといっしょに焼き肉を楽しむ気にはなれず
店員を呼んで席を変えてもらえないかと言う。
「あ、はい。いいですよ。」
と隣の席に座らされる。
「いいですよ?」
自分の頭を疑った。
その店員はまるでサービスのお通しを「いらない」と断った客に言うように一言の謝罪も無かった。
その時点で帰れば良かったのだが、晩飯ジプシーになるのも嫌だったので、ま、いっかと注文する。
ビックリしたのは、表の看板に書いてあった値段と若干違う。
表にはコプチャン(小腸)¥390と書いてあったが中のメニューではシールが貼ってあり、値上げしてあった。
そのコプチャンも普通はひっくり返して脂の部分が表に出ていてジューシーなのだが、ここはそのままで、多分、仕入れたそのまま切って出しているんだろう。
気を取り直して食べていると、『先ほどの隣のテーブル』の上にまたゴキちゃんがカサカサ♪動いている。
気になって箸がすすまない。
しょうがないから店員を呼んで「なんとかしてくれ」と頼むと、
「はい」
とテーブルを拭くぞうきんでその黒い動く固まりをむんずと掴みまるで食べ終えた皿を下げるように持って行った。
追加注文をすることもなく、そそくさと食べ終えて金を払って店を出た。
まる一日、飯も食わず頑張って働いた自分へのご褒美としてはあまりにも虚しい出来事だった。
翌日ネットで調べてみると、ここは焼き肉だけじゃなくいろいろチェーンでやっているみたいだった。
「ホルモンが今儲かる」から始めたのだろう。
いくらB級グルメとはいえ、これではZ級。
味の好みは人それぞれだが正直
ぶちまずい!
情報に流されちゃいかんと言う典型的な洗礼を受けてしまった。
思いっきり、すべってしまった。