僕の住んでいる部屋はマンションの3階にあります。
ワンフロアーに居住が2部屋、事務所が1部屋とコンパクトな造りです。
エレベーターは小さくて6人乗り程度です。
お隣は不動産屋さんからは「OLさん」と聞いていたのですが、
このOLさんはいつも夕方から出勤して、明け方に帰ってきます。
どんな会社なんでしょうねえ?
僕は毎朝5時半に起きて6時頃から近くでトレーニングをしてるのですが、その時間にOLさんは帰宅してきてすれ違うときがあります。
だいたい、そんなときは少し千鳥足です。
よほど残業が忙しかったんでしょう。
このOLさんが出勤したときと帰ってきたときは、よく解ります。
特別僕が感心があるとか、ストーキングしてるとかじゃ決してありません。
そのわけはエレベーターにあります。
彼女が乗るとかならず香水のにおいがします。
それも恐ろしくきつい。
乗った瞬間に「グラッ!」ときます。
3階まで数秒なのですが、けっこうキます。
時にはその後頭痛がするときがあります。
「香り」というのはアロマも含め体内に吸収されます。
Hanaで「アロマヘッドSPA」をするとき20種類のアロマの中から好きなアロマを選んでもらうのですが、
おおまかに、リラクゼーション、スッキリ、幸福感、イライラ解消等に分類されます。
それぞれの香りの成分が鼻の粘膜から体内に吸収され神経を通してそれぞれの効果をもたらせます。
当然、純粋な精油ほど効果があります。
逆に不純物が多いほど効果どころか逆効果になる場合があります。
香りというものは、最初はインパクトが強いのですが、次第に柔らかくなり、いつのまにか香りがしなくなります。
それは、香りが飛んでしまうこともありますが、身体に吸収されることによって香りを感じなくなるのです。
だから人は「自分のにおい」が気になりません。
自分の口臭や体臭が気にならないのはそのせいです。
汗をかいたシャツを着ているときは気にならないけど、それを脱いでしばらく放置し、空気中で酸化してさらににおいが強くなったり、別のにおいになったとき「ウッ!」ときます。
よく、香水を「浴びるようにつける」人がいます。
つけているうちに麻痺して
「あれ?なんかあんまり臭いがしない」
って思って「これでもか!これでもかっ!」というほどシュッシュします。
本来は上に向かってワンプッシュしてそこをくぐるくらいがちょうどいいと聞いたことがありますが、
それどころじゃないほどつけます。
さらに首筋や手首などの比較的血管に近く体温が高いところにつけます。
これはそこにつけると香りが温度によって蒸発して発散しやすいからです。
ここまでくるとその人そのものが香水のようです。
日曜日はさすがにお休みなのかエレベーターは平和です。
でも、先日、忘れ物を取りに帰ったとき。エレベーターに乗ると
「う?・・・ウギャッ!!」
それはOLさんの香りではなく、どちらかというと「動物性タンパク質」の香りでした。
多分、僕の推理では誰かが「おなら」をしたみたいです。
OLさんの香りもつらいのですが、おならの香りはストレートに辛いです。
忘れ物を取ってまたそのエレベーターに乗ることを考えると気が滅入ります。
乗る前に大きく深呼吸をして息を止めて乗り込みます。
「3階・・・・2階・・・・・1階」
エレベーターの扉が開きます。
そんなときに限ってエレベーターの前に人が立ってます。
僕の部屋の向かいの部屋はお隣のトシ・ヨロイヅカの事務所なのですが(どんだか縁があんだよ)
そこのスタッフさんでした。
「あ、こんにちわ〜(^.^)」
と笑顔で挨拶してすれ違います。
僕は外へ、彼はそのまま地獄のエレベーターの中へ・・・
彼は思うでしょう。
「トモさん・・・やったな・・・。」
と。
でも僕にはすれ違うとき
「おなら、僕じゃないから!」
と言う勇気はありませんでした。
みなさん、エレベーターの中でのおならはやめましょうね。
【へーコキましたね】