僕が初めて岡本太郎という人を知ったのが1970年の夏。
大阪であった「日本万国博覧会」に設置された「太陽の塔」の作者だということ。
当時のトモミチ少年は芸術の「ゲ」の字もわからず、どちらかというと、故赤塚不二夫さんのキャラクターの「ニャロメ」や「ケムンパス」のTシャツの方が大いに興味をそそられていた。
「芸術は爆発だ!」
と叫び、前衛的な作品を世に送り出した「変なおじさん」くらいにしか思わなかった。
この「明日の神話」という壁画は僕が万博でニャロメのTシャツを着てアメリカ館で月の石を観て未来を想像していたころ、
遠く離れたメキシコの地で作られた。
1954年にアメリカによってビキニ諸島で行われた水爆実験に巻き込まれた第五福竜丸を主題とした力強い作品。
元々メキシコのホテルのロビーに飾られるはずだったこの作品は依頼者の経済状態が悪化してそのまま放置され以後、行方不明に・・。
2003年にメキシコシティの郊外の倉庫で発見された。
100片以上にバラバラになった壁画のかけらを養女の岡本敏子さんが真贋を確認し、日本に持ち帰り修復した。
そして2008年11月17日JR渋谷からマークシティに繋がる通路にこの壁画は飾られている。
天才岡本太郎は一時代を築いて僕たちの記憶から薄らいできた時、こうしてまたブームに至るのもその側で支えてきた岡本敏子さんの頑張りと強い思いがあってのこと。
やはり男は女性の力無しでは羽ばたくことが出来ないのかも。
僕もこのようなバイタリティー溢れる女性に支えてもらえるほど頑張ってみようと思う。
とりあえず、今の僕に出来ることは、Hanaに訪れてくれるみなさんをステキに、可愛く、そしてかっちょよくチョキチョキすることだな。
「髪型は爆発じゃぁ!」
それじゃあアフロになっちゃうよぉ〜(``)/゛
【明日の神話再生プロジェクト】
http://www.1101.com/asunoshinwa/