「お兄さん、なにやってる人?」
「あ、SO○Yに勤めてます!」
「ああ、電気屋さんね。」
以前、
「お食事処れん」で聞いた会話。
20代と見られるその男性は「え?違うんだけど・・」みたいな顔をしたが彼の答えが間違ってる。
オヤジさんは「なにやってんの?」と聞いたのであって「どこで働いてんの?」とは聞いていない。
オヤジさんにとってはSO○Yと言えば電化製品。だから「電気屋?」って言っただけ。
「なにやってんの?」
と聞かれて所属する団体や会社の名前を出す人はいわゆる「一流」と呼ばれる名の通ったところにいる人なんだろうね。
僕なんかが初対面の人に「Hanaで働いてます!」なんて言ったらチンプンカンプンだもんね。
ただ、「なにしてる」となると、以外と言葉に詰まるでしょ?
中には「口でで説明するのが難しい」なんて人もいます。
そう言う人は子供に
「うちのお父さん(お母さん)?なにやってんだかわかんな〜い!」
とか言われちゃったりするのかなぁ。
一流企業に勤めている人でも、その会社の中心で難しい決定をして会社を動かしてる、文字通り「会社の顔」のような人もいれば先輩の後ろにくっついて回ってる営業の人だっています。
「デザイン事務所で働いてます!」
と言うとかっこ良さそうですがやらされてることはただの雑用だったりして。
一流デパートに入ってる高級ブランドの店員さんだって
「CH○NELで働いてるの〜」
と言えばなんだかかっちょいいが、仕事は「販売員」です。
逆に蒲田の名前の知られてない小さな町工場で働いていても
「NASAのスペースシャトルの尾翼部分の素材を作ってんだ!」
だとなんだかかっちょいい。
もちろん前述の一流ブランドの販売員さんが
「ちょっとぉ〜、その辺の店と一緒にしないでよぉ〜」
と思うなら一緒じゃない内容を言えばいいですね。
「CH○NELというファッションブランドの店で来てくれたお客さんに一番似合うものを見つけてキレイになるお手伝いをしてるのよ。」
とかね。
以前、テレビで観たNYのハドソン川の遊覧船の船長さんが
「世界中からこのオレの街NYを見に来た観光客に船の上から最高のNYを見せてやるのがオレの仕事なんだよ。」
と誇らしげに話していたのがとても印象的だった。
事務や経理の仕事だって実際その人がいるから優秀な営業マンが営業に集中できるのであって、社長が安心してゴルフに行けて、会社も存続できるってこと。
「今」自分がやってることを子供でも解るようにそして誇りを持って話せると夢があっていいなぁ〜
なんて思ったりします。
僕ですか?
「僕は東京の恵比寿という街にあるHanaという名前の美容室で毎日訪れる人ひとりひとりのキレイやカワイイやカッチョイイを引き出して笑顔を作ってます。」
「あなたはなにをやってる人ですか?」