昭和通りを新橋方面から上野方面へ走る
左手に見えるJR秋葉原駅を横目で流しながら数十メートル走って右折。
そこに、「秋葉原で始めて立ち食いそば屋を開店した店」がある。
その店の名前は「二葉」。
駅の側の繁華街でもなく、ちょっと離れたオフィス街なのに、
お昼時にはどんぶりを持って外で食べてる人ができるくらい賑わう。
僕がこの店を知ったのはお客さんでマレーシア人の「メイさん」っていう女の子に教えてもらった。
元々、彼女は品川の居酒屋さんで働いているのだが、お母さんが前にこの二葉で働いていてそのつき合いでお手伝いをしているそうだ。
そんな彼女が
「居酒屋はあんまりオイシクないけどフタバはホントにオイシイよ。」
と教えてくれて、行ってみることにした。
混み合うお昼を避けて10時くらいに到着。
のれんをくぐると、オヤジさんと奥さん、そしてメイさんがいた。
目の前のパレットには大きな天ぷらがたくさん並べてあってどれも美味しそう。
ここのお客は天ぷらを2〜3枚まとめて注文するのがあたりまえみたい。
僕は椎茸天、タマネギ天、貝柱天をのっけてもらった。
これでなんと!¥570
・・・・・・・・、ズルズル・・・・・、ズズッ!・・・ズルズル・・・・・
無言で食ってしまった。
写真を撮るのも忘れて。
(実はトップの写真、翌週も行ってしまい、そのとき撮りました)
日常的に電車に乗らないので立ち食いソバやうどんにはとんと縁がなくもう何年も食べたことがなかったのだが、まいりました。m(__)m
聞くと、オヤジさんが朝の4時から毎日仕込んでいるそうで、出汁も天ぷらも麺以外は全て外注せず手作りだそうだ。
僕はうどんを頼んだんだけど、平打ちのもっちりした麺でこれもかなり美味しい。
もちろん、立ち食いなので、スピードが命。
はじめから茹でてあるので、コシとかに文句はつけないように。
そこまで求めるなら銀座の「稲庭うどん」にでも行って高い金払って食って下さい。
見た目真っ黒のだし汁も優しい喉ごしで、どんぶりの底まで楽しめます。
このどんぶりも底が広くて見た目よりかなり量があります。
よく見る「富○そば」とかと比べるのも申し訳ない。って感じ。
それにしてもメイさんはよく働きます。
そしてとっても明るい。
オヤジさんも奥さんもメイさんのことを娘のように可愛がっています。
オヤジさんが春菊の天ぷらを間違ってソバの人に載せて、うどんに載せ替えようとしたらメイさんが
「ダメダメ!これ、もうダメだから、コッチ!」
とどっちが店主だかわからないくらいしっかり者。
ちょっと働いたらすぐ辞める日本人のバイトなんかよりずっと働き者。
僕が帰る頃、少し店内が混み合ってきてうどんを茹でて天ぷらを載せる手際の良さは見習わなければと感心させられます。
メイさんは朝の7時から夕方の4時までここで働いて
その後、品川の居酒屋さんで夜遅くまで働いています。
メイさんの笑顔はとっても明るく、話してると僕たちまでなんか笑顔になってしまいます。
やっぱ「いつでも笑顔」っていいね。
「働かざる者食うべからず」
という諺があるが、メイさんにはいっぱい食べていっぱい幸せになって欲しいなぁ〜と思いました。
メイさん、また行くね。
【店舗情報】
住所:東京都 千代田区神田和泉町1-4-6 西川ビル1F [地図]
最寄り駅:秋葉原 / 末広町(東京) / 岩本町
定休日:土曜日・日曜日・祝日
営業時間:[平日]07:30 - 18:00
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/15253/
口コミには「オヤジさんはガンコで怖い」って書いてあるけど、気さくでとても優しい人です。
以前、恵比寿の蕎麦屋さんで修行なさっていたそうで、なにか縁を感じてしまった。
メイさん、ガンバレ!