もう、3年前からいなかったんだね。
「塚本くん!」
「教頭せんせい!」
知らない人の方が多いと思うが、1974年に中村雅俊を一躍トップスターにした「われら青春!」という学園ドラマに出てくる「積み木くずし」のお父さんの穂積隆信演ずる意地悪な教頭先生と「100万円クイズハンター」の柳生博演ずる教頭の腰巾着の社会科教師の会話。
昔からなにかと教頭先生は主人公の熱血教師とはそりが合わず、なにかと生徒を批判し、嫌われ者役が多かった。
その「教頭先生」が今無くなろうとしている。
既に都内の公立小学校では3年前から教頭という地位は無くなり、代わりに「副校長」というポジションが確立された。
理由はそれぞれの権限の幅が広がったことがその多くを占めているそうだ。
いままで教育委員会で協議され落とし込みされていたことや権限を校長に委任することでその学校の特色を生かした教育方法や対外的なアピールが速やかに出来る。
これは学区内であれば複数の小学校の中から好きな学校を選べるという制度で入学する生徒の数が偏って来ている場合や、目まぐるしく変わる学校内のトラブルや問題を教育委員会に上げてからでは遅いということも大きく影響しているそうだ。
その分、副校長先生の権限も増えるのだが、当然のことに仕事も増える。
たとえて言うなら映画の監督と助監督のようなもの。
もちろん何かあった場合は校長が全責任を負うことになるが、先生の教育、父兄への対応、学校の備品その他の庶務的なことや細々したこと全て副校長がやることになるので、有給はほぼ取れないに等しいそうだ。
イメージ的に悪役の教頭先生は今や学校のためになくてはならない副校長先生になって日夜、学校と子供達のために扮装しています。
がんばれ!副校長!
「われら青春!」
http://ja.wikipedia.org/wiki/われら青春!