バナナが一本ありました〜♪
“バナナジュース”にはまって、毎朝バナナジュースばかり飲んでいた時期があった。
思い返せば
「バナナはおやつに含まれるんですか?」
という遠足前のお決まりの質問の時代を経てバナナをまったく食べなかった年は無いくらい、バナナとは縁があるのだが、未だ“バナナの皮で足を滑らせる”事故には幸いながら出くわしていない。
子供の頃、何度もバナナの皮を落として誰かが滑ってくれないかとひたすら祈ったが誰一人としてその罠にかかった人はいなかった。
バナナはそれほど値上がりもせず宮崎のマンゴーのように食い物を超越した値段で売ってるわけでもなく、いわば「庶民の果物」。
そのバナナを天才パテシエのトシさん(ToshiYoroizuka)の手にかかるとこれまた驚きのケーキになってしまう。
普段は六本木ミッドタウンのお店でデザートをライブで作って味だけでなく視覚でも楽しませてくれるのだが、突然夕方に恵比寿に戻ってきていきなり新作ケーキの制作を始めるそうだ。
スタッフの子が言うにはケーキを作るには温度がとても重要で、普通は温度を測りながら調整したりするのが、トシさんは色や粘りやタレ方で温度が解るそうだ。
「ケーキは早く作れば作るほど美味しい」
そうです。
まあ、この道のプロなら当たり前なのかも知れませんがやっぱすごいね。
ササッと作って
「明日から、これ、出すから。」
とレシピを置いてまた出かけるそうだ。
ササッと作れるトシさんもすごいがレシピだけでそれを再現できるスタッフの人もすごいね。
面接の時に
「どのくらいで一人前になりますか?」
とか
「勉強会は週に何回で教育カリキュラムはあるんですか?」
と訪ねて手取り足取り教わらなければカットもできない美容師には一生かかってもできないことだろうね。
その名も「タルトタタンバナーヌ」。
バナナの甘さを超えない甘さの味付けに周りがサクサクのタルト生地。
「サクサク」と「しっとり」のハーモニーが口の中でほどよく暴れてくれます。
1個480円の幸せでした。