
「もしもし、おはようございます。タロウの母ですが、なんか熱があるみたいで、今日は休ませます。」
「お母さん、タロウくん本人はどうしてるんですか?」
「あ、今寝てます。」
「起き上がれないほど悪いんですか?」
「いえ、まだ寝てます。」
「じゃあ、そのまま一生寝かせておいてあげてください。」
昔いたスタッフのお母さんからの電話。
・「うちのタロウ、この仕事向いてないみたいなので辞めさせます。」と会社に電話。
・会社の説明会に親子で来る
・受験会場に着いてくる
・大学の単位が足りなくて留年を言い渡されて親が抗議に来る。
これ以上の話しを直接お客さんから聞いた。
少子化が進んで親子の絆が深くなる・・・
いや、我が家は一人っ子母子家庭だったが子育てはほとんど放置プレイ。
もしかしたら子供ではなく親の方が子供に対する依存度が上がってきているのかも知れない。
以前、ビートたけしさんが
「オレは母親がなによりも大切なんだ。そんなオレのことをマザコンと言うならそう呼んでくれてもいい。」
と言っていたが、「親を大切にする」ということと「親に依存する」のは大きく違うと思います。
もしかしたら親の方が子供に依存しているのかも知れません。
大人になりきれていない親が唯一その名の通り自分が産み育んできた子供に依存しているのかも。
「チャイルドコンプレックス」
こういう言葉があるかどうかは知らないが多分、親の方は全く自覚してないところがさらに良くない結果を生むような気がします。
まあ、家庭内で
「タロウちゃぁ〜ん♪」
「ママぁ〜ん!♪」
とやっているのは全然構わないのだが、一歩外に出て職場や公的な場所でやられるのはとても困ってしまう。
地球から遠く離れたM78星雲からわざわざウルトラマンが一定期間やってきてまた故郷に帰っていくのも、もしかしたらウルトラの星の「親離れ子離れの儀式」なのかもしれない。
地球で特捜隊の隊員として上下関係を学び、女性隊員と恋を学び、ストレスが貯まったら怪獣相手に一暴れして発散する。
そして一定の修行期間が終わったら故郷に帰る。
差し詰め、ウルトラマンを倒したゼットンは最終試験の教官なのかもしれない。
ウルトラマンからウルトラマンAまではなんとか自力で頑張ってきたがタロウは過保護に育って親がしゃしゃり出てきて助けてしまう。
親も子もこれからのテーマは「自立」なのかもしれないね。