春の暖かな日差しの中で新芽が芽吹く柔らかい匂い。
夏のグランドの土が焼けるちょっと酸っぱい匂い。
秋の木の葉が枯れて土に還る湿った匂い。
冬の透き通った鼻の奥を刺激するス〜ッとした匂い。
目をつぶっていても季節は僕たちにいろんなシグナルを出して教えてくれます。
だけど、都会にいると季節の微妙な移り変わりが解らなくなります。
真夏でも寒いくらいのビルの中。
夏にイチゴを食べ、冬にマンゴーを食べる。
最近では温暖化が進んで11月に蚊にさされたりします。
先日いらしたお客様が北海道出身の人で
「このまえ雪虫をみたから多分、1週間くらいで寒くなりますよ。」
と話してくれました。
僕も知らなかったのですが「雪虫」は北海道では『冬の妖精』と呼ばれ、雪虫を見た1週間以内に雪が降ることから、季節の変わり目を告げる妖精と言われるそうです。
その方がいらして3日も経たないうちに外の空気がいきなり寒くなりました。
アヤコも昨日、友達のミヤちゃんが遊ぶに来て外のテラスで話していたときに雪虫を見たそうです。
東京にももしかして雪が降るのかも知れませんね。
気づけばもう12月の足音が聞こえます。
早いもんですね。時が過ぎるのは。
毎年出会いと別れを繰り返しながらこうやってみなさんと繋がっていられる幸せを感じながら雪虫が教えてくれた冬の訪れを暖かく受け止めようと思います。
日本人だからこそ感じることが出来る季節のを満喫しましょう。
「季節の言葉」
http://www.urban.ne.jp/home/yasuito/tuki.html