火曜日の夕方の4時、サーフィンに行って店に戻ると入り口のドアになにやら紙が挟まっている。
折りたたんだ紙に書いてあったのは宅急便の不在通知ではなく短い文章の書いてある紙だった。それには
「いつも、外からあなたのことを見つめています・・・。好きです・・・。ラブ・・・・。」
というドキドキさせてくれるような文面ではなく、こういうものだった。
「お休みの日はお店の中に入れっぱなしですか?犬がかわいそうです。ギャクタイと同じです。」
(そのまま記載)
近所のお肉屋さんのお弁当についているお箸の箸袋を開いてボールペンで走り書きしてある.
この人はこれが書きたいがためにお弁当を買ったのだろうか?不思議だ。
この文面で言う「犬」とは看板犬「ハナ」のことだろう。
ハナはこのブログを読んでくれてる人はよく知ってると思いますが15歳。人間で言うと90歳。
そうとうなおばあちゃんです。
毎朝近所のガーデンプレイスまで散歩しますがこのごろすぐにへたり込むので抱えています。
ご存じの通り、、普段は店の中で寝ています、食事は一日夕方に1回です。
お店にいるのでほぼ24時間一緒にいます。
昔はどこにでも鞄に入れて連れて行ったけど今はお年なのでお店でお留守番してもらうことが多い。
今日も朝、散歩に連れて行きトイレを済ませ、お水とおやつを与え、おしっこパットを敷いて出かけました。
そして夕方の4時に戻り、ご飯とトイレ。
これが「ギャクタイ」なんでしょうか?
今、首都圏は「ペット可」のマンションがどんどん増えてます。
それだけ買っている人が多いと言うことでしょう。
多くの人が仕事を持っていて、サラリーマンやOLさん。いわゆる「勤め」の人は当然ながら職場へペットを連れて行くことが出来ないのでお留守番になります。
専業主婦でも買い物に行ったり、出かけてお留守番させることがあります。
ということはそれはみんな「ギャクタイ」なのでしょうか?
僕は幸い自分の店を持っているのでハナと一緒に過ごす時間は他の人と比べて長いと思います。
ペットを飼ってる人はお解りだと思いますが、当然旅行とかはなかなか行きづらいものです。
海外旅行の時はさすがに預けますが故郷広島に帰るときは連れて行ってます。
手紙は無記名だったので書いた人に説明したり、どうしてそんな事をするのか直接聞くことが出来ません。
もしかしたら店の前を通りがかってハナを見つけて、無断で敷地に入り、ガラス越しに吠えてるハナを見て「かわいそう」と思ってくれたのかもしれません。
それはそれでありがたい事なのでしょうが・・・・・。
今、ハナはイビキをかきながら僕の足下で寝ています。
なんだか切ない一日の終わりでした。