皆さんがご存じの通り、マイノリティ(少数派)の僕はパソコンはMacintosh。いわゆる「マック」を使ってます。
思えば12年前、当時勤めていた職場で技術マニュアルを僕が作ることになり、最初はワープロで打って手書きのイラストを貼り付けコピーして作っていた。
それをなんとかもっとクォリティの高いモノに出来ないかと考え行き着いたのがパソコンであった。
当時、パソコンはそこそこ高価なモノで中古でも10万円近くした。
高田馬場のパソコンショップで店員に色々説明を受け、
「パソコンには3種類ある」
ということを学んだ。ウインドウズと、マックと、ドスブイ。
それぞれが使い勝手が違うらしい。
その中でも、店員が「一番新しい」という理由で「ウインドウズ93」というものを勧めてくれた。
「んならそれでいいや」
と思い、買おうとしたらお金が足りなかった(モニターも必要だったから)ので、その日はいったん帰宅。
夜、パソコンに詳しい友人に電話すると
「ウインドウズ93はゴミ箱がないからマックにした方がいいよ」
と言われ、「ゴミ箱ぉ〜?」と理由はわからなかったが詳しい奴がそう言うので後日、改めてマックを買った。
モニターと一体化した「performer588」という機種。
それから休みに日にはパソコン関係の本を買い、夜中には友人に
「ゴミ箱をそらに。ってなに?」
とほぼ毎日のように電話をしてレクチャーを受けていた。
かいあって、マニュアルは完成に至った。
それから「パソコン通信」に始まりインターネット。
当時まだインターネットという言葉も確率されてないときに海外のサイトを「ネスケ」で見て、8メガしかなかったメモリでエッチな画像が開けなくてお金を貯めてメモリを買い足し、開けたときの感動は今でも・・・忘れた。
その後「Windows95」が発売され世界的に売れ、アップルコンピューターが危機を迎えても僕はガンとしてマックを使い続けてきた。
だから今更Windowsに乗り換える気などサラサラ無い。
しかし、そんな僕がWindowsを買わなくてはいけない状態になってしまった。
ご存じの通り、美容室を経営しているので「経営管理ソフト」を導入することになったのだ。
ふつうのサービス業や小売りとは異なるのでどうしても既存のプログラムが使えない。
「顧客管理」などはマックで十分なのだが専用ソフトはWindowsしかなかったのだ。
「泣く泣く」Windowsを購入する羽目になった僕は1円でも安く買うため「ヤフオク」でノートパソコンを3万円で落札した。
「ビスタ」なんか使えなくていい。そのソフトさえ動いてくれればいいのだ。
起ち上げてみた。
見慣れないインターフェイス。
「スタート」
そして訳のわからない拡張子。
マックでは「差し込むだけ」で使えたのに
周辺機器を付けるたびにドライバソフトをインストールしなければいけない面倒くささ。
わずか15分で床に叩き付けそうになった。
そんな時、タイムリーに友達がカットしに来てくれて、彼がパソコンに詳しく、ウィルスソフトや高速化など全てやってくれた。
後日、ネットにつなげたり、無線LANカードを使えるようにするのに、またまた叩き付けそうになったときも友人が現れ助けてくれた。
ついでにインターフェイスもMacにした。
あ〜めんどくせ〜。
今はiBookに向かってこのエントリーを打ち込んでいるが、なんかホッとする。
とりあえず「窓を開けた」ので使ってみることにする。
そろそろ一週間になるが少しずつ「窓の良さ」も解ってきた。
デザインや音楽や「おしゃれなこと」にはマックは強いのだが「生活に密着したこと」には窓が強いし安い。
床に叩き付けるのはもう少しこいつと向き合ってからでも遅くないような気がしてきた。
おしまい