今日も忙しかった。
お客さんのカットをしながら
「夏休みはどっか行きますか?」
「ええ、家族で箱根に・・・。」
なんてありきたりの会話をする。
カットが終わって
「はい、じゃあシャンプー入ります。コチラへどう・・」
店の外に一瞬閃光が走った。左目がフラッシュを浴びたように白く見えた。
次の瞬間、「ドォーーーン!」とけたたましい音と共に窓ガラスが割れて爆風が飛び込んできた。一瞬の出来事で僕は背を向けたが後ろから突き飛ばされるように押し出された。
僕の目に映ったのはすごい勢いで迫り来る店の奥の壁だった。今思うと壁が迫っていたのではなく僕が飛んでいたんだった。
その後、気を失い、気づいたときは周りは真っ暗で今、自分がどこにいるのかすら解らなかった。
かろうじて呼吸は出来るが体が動かない。腰から下の感覚が無いのだ。
「そうか、プーさんが窓につっかえたのってこんな感じなんだ。」
などと、悠長なことを言ってる場合ではないようだ。
自分を取り囲むがれきの中に僕がタイで買ってきたオブジェの一部が見える。
「ああ・・ここは自分の店だった。」
もし、北朝鮮のミサイルが飛んできて近くに落ちたらこんなのかなあ?
普段、テレビもラジオも付けてないからそんな情報知る術がない。よしんば友達の誰かが知ったにせよわざわざ僕に電話してくれるほどの余裕は向こうにもないはずだ。
このタイミングに合わせたかのように今までさんざっぱら失敗し続けてきたアメリカのミサイル迎撃システムが完成したというニュースが入る。もしや、アメリカが撃たせたのか?
現在、しきりにこの手の話題にテレビは事欠かないが最初のミサイルが着弾したすぐ後の朝方のニュースと、明らかに情報操作が行われてから現在に至るまでの間に着弾地点はどんどん日本から遠ざかり、今日のニュースでは発射が失敗して飛ばずにすぐ落ちたと軍事アナリストが説明していた。
何故、そうせざるを得なかったかというと本当に落ちた稚内沖110kmがちょうど発射台からの距離が東京間と同じ距離ということ。すなわち、角度を変えて撃てば東京も直撃できるんだということを意味している。
バラエティならまだしも、情報番組やニュースまで情報操作をしていると
もう、テレビは信用できるメディアじゃないね。
また飛んでくるときも仕事してるか寝てるかのどっちかだろうなあ。
出来れば一人でいないときにヨロシク
北○鮮が僕の行動を監視衛星で見ていてくれて
「よし、今ならトモさん、一人じゃないぞ!発射!」
ってやってくんないかなぁ〜
おしまい