近頃、お隣のケーキ屋さんの甘い話題が多かったので、ついでにシェフのトシさん(鎧塚さん)がらみの話です。
彼は「くまのプーさん」が大好きです。携帯のストラップもプーさん。お店の中の木彫りのプーさんは僕がプレゼントしたものです。
プーさんが醸し出す癒しの空気が好きなんだそうです。
僕が
「トシさん、あんなん、熊ですよ熊。ロビン少年やティガーやなんたらたちが楽しく食事をしてるシーン。あれ、実写にしたら数分後にはクマとトラしか残ってませんよ。」
と言うと、
「やめてくださいよ〜夢がないっ!」
と怒られます。
元々プーさんはイギリスの劇作家A・A・ミルンが息子のクリストファー・ロビン・ミルンの為に執筆した物語の主人公のクマのぬいぐるみの名前だそうです。
だから出てくるキャラクターはロビン以外はみんな本当はぬいぐるみなんだそうです。
それなら食われることもないからいいね。
ディズニーのキャラクターになったおかげでプーさんの関連事業の売上は稼ぎ頭の「ねずみ」に続く第2位でなんと年間53億円だそうです。
しかし、プーさんの商品化権はまだ、ディズニーと契約する前に「スティーブン・スレンジャー」という人に売却され現在は遺族に権利は相続されているそうです。
ディズニーはプーさんの映像化権を持っていて、それを発想したウォルト・ディズニーはプーさんの映画を観ることなくこの世を去りました。
そんなわけで、ディズニーはプーさんのキャラクターグッズの売り上げからスレンジャーにロイヤリティを払わなければいけないわけだが、本来、2億ドル以上払うべきなところを申告を操作して6600万ドルしか払わなかったことでディズニーが起訴されたが元々契約書の解釈の違いに上乗せしてスレンジャー側の証拠隠蔽工作が発覚しディズニー側の勝訴で終わりました。
そして、近頃、原作者のミルンの孫らがプーさんの商品化権の返還を求めていた裁判お越し、ディズニー側もミルン家を支援していたが米連邦最高裁は26日、原告の上告を棄却、ミルン家の敗訴が確定しました。
原作者のAAミルン。商品化権を取ったスティーブン・スレンジャー。映像化権を取ったウォルト・ディズニー。
元はと言えば子供の夢を膨らませようとそれぞれの思いで始めたことが時が経ち当事者がこの世を去って利権のためにそれぞれが争うという、なんとも夢の無い話になってしまいました。
そんなことも知らずに今日もToshiYoroizukaの店先でプーさんは多くの行列の人並みを笑顔で眺めている。
おしまい。