「あの子はとってもいい子なんですよ~」
「おかあさん、ちょっとでかけてくるからいい子にしてるのよ。」
さて、問題です。
「いい子」ってなんでしょう?
先日、小学生の女の子に「いい子にしてる?」と尋ねたら「いい子にしてるよ!」と得意げに答えてくれました。
僕は「いい子ってどういうこと?どうしてたらいい子なの?」とその子に聞いてみました。すると「おばあちゃんのとこに行ったとき言うことを聞いて困らせないこと」と話してくれました。
そう、みんなが言う「いい子」というのは「いい子と言ってる人にとって都合のいい子」ということなんです。
親や、大人は、子どもたちが「幸せに育って生きていってくれる」ことを願っています。
なので、子供にとっての「いい」はその子のための「いい」なんだと僕は思います。
例えば、成長する過程で一番大切なのは「食べる」と「寝る」です。人間はおろか、動物すべてが必要な栄養を摂って必要な睡眠を摂れば成長するし、生きていけます。
大人はともすれば「先人の自分たちの言うことを聞いてその通りやってれば間違いない」と思い込み、それを文句も言わずその通りにやる子を「いい子」と言いますが、はたしてそうなんでしょうか?
「子供は得てして間違った判断や失敗をするから、経験のある大人の言うことを聞いてた方がいい」そんな考えもあります。
でも、僕たちは、親に限らず「先回りのおせっかい」に嫌気が差すときってありますよね。
僕たちは失敗や挫折からいろんなことを学びます。もちろん、後悔もします。これが人生後少しな人がやってしまうと「取り返しのつかないこと」になりますが、子どもにはなんといっても「時間」があります。失敗したり間違ってもそれを取り戻すだけの時間とチャンスがあります。
人生は「選択」の連続です。親や大人に決めてもらうと失敗は少ないでしょうが、大人になって自分で選ぶときに「選ぶ力」が無いとそれこそ目も当てられません。
よく、異性を紹介するときに「あの子いい子なのよ~」とか「あいついいヤツなんだよ~」ほどあてにならないものがないでしょ?
なので、今一度「いい子」について考えてみるのもいいかもしれませんね。
そして、自分を見直して「自分にとっていい自分」でいられてるかも考えてもいいかもですね。