
新成人のみなさん、おめでとうございます。
ここで、普通なら忘却の彼方で成人式を迎えた大先輩から「ありがたいお話」の一つや二つあるんでしょうが、僕にはそんな話ができるほどの経験も実績もありません。
自分が成人式のときはもう美容師として働いていて、逆に同級生の女の子の髪の毛のセットをして送り出してました。
当然、成人式には出席できず、後日、「アルバムと文鎮」が送られてきたくらいです。
21歳のとき、故郷広島から上京して、右も左もわからず、友達もいない僕はとにかく「東京で通用する美容師になる」ことで必死でした。
毎日働いて、終わったら渋谷でモデルハントして、休みの日もモデルハント、そして、ほぼ毎晩クラブ(おねえちゃんがいる店じゃない方)で遊ぶ。
頭の中は仕事のことと、女の子にモテたいことと、かっこいい服がほしいことの3分割でした。
もし、こんな僕のアドバイスを聞いてもらえるなら
「とことんブッ込め!」
です。
「20代しかできないこと」ってたくさんあります。
仕事も恋も遊びも「とことんできる」のは20代です。睡眠時間を削って食うものも食わずできる「体力」があります。
失敗してもそれを取り返す「時間」があります。
どんなにかっこ悪かろうが、情けなかろうが、笑われようが、蔑まれようが、「ニッ」と笑って歯を食いしばって明日に進む「勢い」があります。
実際、20代にやっていた生活を今するとなるとゾッとします。(笑)
20代にどれだけぶっ込めたかで自分人生のキャパシティが決まります。
「若者のなりたい職業」のトップが「公務員」だと聞きました。
安定志向と保証が欲しいんでしょうか?
言っときます。
「誰も保証してくれません。」
現に「悠々自適な老後」を夢見て払ってきた年金は既に破綻しています。
大陸くらい大きな船から放り出されたとき、当然、泳げません。
「な・なんで?大丈夫っつてたじゃん!」
の声も荒れ狂う波に消され、流した涙も、打ち付ける波しぶきに洗い流されます。
そもそも「公務員」て「仕事」ではなくて、「なにやってるの?」と聞かれて「会社員」とか「サービス業」って答えるのと同じです。
「国家公務員になって国のために働きたい!」とか「地方公務員になって地方のために・・」なら理由になりますが、それだと「なりたい職業」ではなくて「条件のいい環境にいたい」というだけになります。
「仕事は人生」です。人生の大半を仕事に費やします。週休2日だと人生の7分の5は仕事です。
条件で仕事を選ぶのは好きでもない相手と条件で結婚するのと同じだから、まあ、それはそれでいい人もいるし、後から好きになったらもうけもんだけど、以外に難しい。
もちろん、好きでもないことにぶっ込めるわけもないので、それほど伸びない。
年々、災害に増え、東京も水害に遭ったり、経済も冷え込んで不安定な時期に入るから「保証」や「安心」って言葉が死語になるかもしれない。
だったら「やりたいこと」にぶっ込んだ方が楽しく、悔いなく生きられるんじゃないでしょうかねえ?
僕の生き方なんて、シンプルですよ。
「眼の前にいる人をキレイに(幸せに)する」
ただそれだけです。楽しいですよ~。
トップの写真は南太平洋のバヌアツの成人式の模様です。バンジージャンプのルーツはこれです。