こんにちは!トモです。
僕たち美容師にとって「一番必要な能力」ってなんだと思いますか?
カットの技術力?会話力?ファッションセンス?
それは「想像力」です。
ヘアデザインを作る際にお客さんのライフスタイル、気分、ワードローブ、髪の長さ、髪質、etc・・と様々な情報を元にジャストなデザインを考える力が必要です。
「毛先3センチカットしてください。色はアッシュ系でいいです。」
に「はい、わかりました。」で始めるのは二流、いや三流の美容師です。
先日、あるお客さんとお話したことでその方はお子さんが2人いて、とにかく口を酸っぱくして言ってるのが「想像力を身に着けなさい」なんだそうです。
それは、相手を思いやる力、理解する力、そして、先を読む力が大切だからだそうです。
学校で絶対にしてはいけないことは「他人の勉強のじゃまをすること」で、自分は塾に行っていて、先生の出す質問や問題なんて簡単にわかるとしても、学校でしか学べない人もいるということを想像できて、その人の学ぶチャンスを奪うことは誰であろうとしてはいけないってこと。
中には同じ洋服をとっかえひっかえ着ないといけない人もいて、それを笑う権利は誰にもないってこと。
もし、授業が退屈で「そんなことわかってるし、もうやったよ。」と思ったら黒板をボ〜っと眺めて頭の中でいろんなことを想像してなさい。いろんな人がいる。それが世の中なんだから。
もし、あなたが、友達を笑ったりバカにしたとしたら、同じ理由であなたも笑ったりバカにされたりするの。それを想像できるようにしなさい。
相手を思いやる「想像力」があればそれをわかることが出来るはず。そして、テレビやインターネットの言ってることを鵜呑みにしないこと。自分自身で確かめてそれは本当のことがどうかを必ず確かめなさい。答えをすぐに出す必要はないんだから。
僕は感銘を受けました。
今の教育は「正解」を求める教育です。エッジの効いた大きな声や大きな見出しだけを見てまるで自分が体験したかのように勘違いします。
「検索」すれば「自分の思考に似た内容の答えがズラッと並びます。
子どものよく言う
「みんな持ってるよ〜」
と同じ感覚です。僕達、ひとりひとりがよく観て、よ〜く考えて自分なりの答えを出して、それが間違っていれば潔く反省して修正する。
こういう「能力」がこれからの時代、本当に大切なんだと、お話を聞きながらそう思いました。