昔、朝のワイドショーで「宮尾すすむと日本の社長」というコーナーがありました。
いまは亡き宮尾すすむさんというレポーターが全国の社長さんを訪ね成功秘話やエピソードを聞いて回るという企画。
宮尾すすむさんが尋ねると必ず出てくるのが「メロン」それもプリンスじゃなくてキングの方。
当時、僕たち庶民はメロンと言えば思い浮かべるのはキングメロンだけど、実際自分の口に入るのは安価なプリンスメロンが圧倒的に多かった。
なので「メロンは社長の食い物」的なイメージが植え付けられていたような気がします。
よしんば食べれたとしても、パフェとかなんかのデザートにちょこっとのってる「切り身」みたいなうす〜〜いものばかりで、それでも夕張メロンみたいなオレンジの果肉のメロンは見たこともなく「メロン=緑」でした。
小さいながらもお店を構えて少人数ではあるけど、スタッフと一緒にやってると時々お客様や友人から「差し入れ」をいただきます。
その中に「メロン」があって、人数が少ないおかげでパフェとかのうす〜〜い切り身でなく、スイカ並みの厚さでいただくことが出来るのも「社長」になったおかげかな〜(笑)と思ったりして。
こういったものは贈答で送ることはあっても「自分で買う」ことはなかなかありません。もちろんなんか頑張った時の「ご褒美」で買うかもしれませんが、未だ自分にご褒美できるほど頑張ったという実感が無いのでそれはまだまだ先のことかもしれません。
なので「社長のメロン」というのは「貰い物」であり、社長になるということは「貰える人になる」ということなのかなと僕は思います。
会社というものは「人のため」にあります。「自分以外の誰かを喜ばせる組織」でそれを束ねるのが社長で、喜んでくれた人が
「またよろしくね」
の意を込めてくださるのが差し入れでその中のひとつがメロンなのでしょう。
なのでそのメロンを食べるときに
「はい、わかりました。頑張ります!」
という気持ちでいただくものだと僕は思っています。
そして、そのメロンは社長「個人」が貰ってるのではなく、その会社で働いて支えてくれるスタッフに頂いてるもので、時には自分は臭いだけで我慢してスタッフに食べてもらうことがあると思います。
僕はミヨちゃんやミサキくんが
「美味しいぃ〜〜♡」
と顔をほころばせて食べる顔を見るのが大好きです。もしかしたら、これが僕のご褒美なのかもしれません。
「メロンと社長」にはこんな意味があるのかもしれませんね。
では、いただきま〜〜す!