我が師でもあり、日本の中国拳法の草分け的な存在である地曳秀峰老師のお誕生日。
御年90歳。
太極拳では相手と推し合う組手「推手(すいしゅ)」という組手があり、文字通り、相手を「推し」て推された方は身体をうまく使って受けな崖流すものです。
ほとんどの人が師と手合わせすると壁まで飛ばされます。(女性や初心者には優しい💗)
最初は「お年寄りだから、みんな遠慮してんだろう」くらいに思って、ちょっと力を入れて押し返そうとした時があって、その瞬間、178cmの僕の身体は例外なく壁に飛ばされました。
20年近く続けていても一度も師の身体に触れることさえ出来ず、常に壁まで飛ばされてしまう。恐ろしい老人である。
(こんな感じ)
僕が太極拳を始めたきっかけは、この人の「太極拳は身体に貯金する財産です。」の一言から始まった。
おかげさまで立ち仕事なのに交通事故以外で身体を壊したことがない。そして、概ね健康でいられている。
長寿の国の日本で年をとって病院のベッドで天井のシミの数を数えて暮らすより、健康寿命を伸ばして命尽きるまで自分の足で歩き、口で食べ楽しく元気に暮らすためにも、太極拳はオススメです。
地曳老師は
「私の今の目標は100歳まで生きることです。でも、とりあえず、91際を目指して頑張ります。そして、私が王樹金先生(太極拳を日本に伝えた人で地曳老師の師匠)から教わった技術をみなさんにお伝えしたい。」
とお話ししてくれました。僕はこれからも、師に飛ばされ続けるでしょう。
是非、見学は無料なので地曳老師の技を見に来てみてくださいね。