テレビで「彼氏のいない女子」にインタビューしてて
「愛されたぁ~~~い💗」
と連呼してるシーンがありました。もちろん、テレビなので、そんな人ばかり集めたのでしょうが、ふと
「愛されるってなんなんだろう?」
と思ってしまいました。多分、そう叫んでた女の子全員に同じ質問をしても返ってくる答えは違うんだろうと思います。
「守ってほしい💗」
「大事にされたい💗」
ってところが多くなのかと思います。これは「マズローの欲求5段階説」で言う2段階目の「安全欲求」だと思います。
安全欲求とは、危機を回避したい、安全・安心な暮らしをしたいという欲求です。よく
「結婚するなら年収○◯万円以上じゃなきゃね~💗」
って言う人もこの安全欲求に入ります。とは言え、「このままひとりで、大丈夫かな?」と不安になる気持ちがそうさせるのは痛いほどわかります。
では、結婚してたり、恋人がいる人はどうなんでしょう?
もちろん、「いつまでも愛されたい💗」というのは変わらないと思います。でも、収入の多い少ないはあってもとりあえず、一人じゃないのでいきなり失業とかじゃない限り相手に「守ってほしい💗」という欲求はあまりないと思います。
じゃあ、この段階での「愛されたい💗」に当たるのは
「わかってほしい💗」
「認めて欲しい💗」
の5段階での4番目に当たる「尊厳欲求(承認欲求)」になります。
尊厳欲求は、他者(相手)から認められたい、尊敬されたいという欲求で、この段階からは外的なモノとか、物質的なモノではなく、内的な心を充実させたいという欲求になります。
僕が観る限り、「安全欲求」が強い女性が結婚してダメになるのは、この「尊厳欲求」が満たされないところにあるのかと思います。
その原因は、欲求は満たされると、どんどん次の段階に行くのですが、子どもが出来ると、安全欲求への対象は当然、子どもに移ります。
本来、家庭は「共同体」なので、今度は自分が提供する役を担わなければいけません。それがいつまでも
「守ってぇ~💗」、「大事にしてぇ~💗」
だと、当然、「尊敬」なんてできません。なのでいつまでも第2段階の欲求止まりになってしまいます。
熟年離婚の主な原因がこの尊厳欲求が満たされないことからなるんじゃないでしょうか?
旦那さんは一生懸命働いて(まだブラックという言葉がない時代を)家族の安全欲求を満たし、文字通り、家族を愛して、守って、大事にしてきたつもりが、奥さんの欲求が第4段階にレベルアップしていて・・・
結果、人は「愛情」よりも「尊敬(認める)」を求める生き物なのではないでしょうか?
人は、事の大小あってもなにかしら「頑張ってる」ところがあって、そこを見つけるのもひとつの「愛情」なのではないでしょうか。
僕なんか、10代で美容師を始めて、これしかやってきてないので、周りは僕の知らないことや出来ないことをやってたり、知ってたりする人ばかりです。
僕が美容師という仕事が「楽しい」と思うのも、そういった人の話を聞くことで、行ったことがないところや、見たことのないもの、経験したことがないことをたくさん教えてもらえるからです。
「愛されたぁ~~~い💗」
とマイクに向かって叫ぶみなさんも、是非、認められる「何か」を持ってみてはいかがでしょうか?
おしまい