「お母さんは横行結腸がんにかかられていて・・(云々)・・残りの時間がだいたい半年くらいです。」
お腹が痛いと言って病院にかかり詳しく検査するから入院することになったと言われ、お見舞いがてらに病院に行くと、担当のお医者さんに呼ばれいきなりそう言われた。
もちろん「癌」という病気は知っているけど「見かける程度」の認識で、興味はないけど、ちょっと売れてるアイドル歌手の情報のほうがむしろよく知ったりする。
本人もそうだが家族にとってそこからが「闘病」のスタートになる。
敵(癌)のことの知識も無いに等しいくらい無知であり、それも種類がたくさんあり戦い方(治療法)も様々で、いきなり「どうしますか?」と言われても文字通り「言葉が出ない」状態だった。
でも、時間は待ってくれない。一日でも早く治療をしたい。お医者さんに任せて手術をし、放射線治療を受けさせるのがいいのか?メチャクチャ悩む。
悩んだ末「別の治療法」を試すことにした。
そこからが母も僕もスタートだった。
病気のことを調べ、対処法を調べ、自分をどうするべきなのか?何が出来るんだろう?
暇さえあれば、ちょうど母が飼っていた犬(ハナのお姉ちゃんのサクラ)が病気してたので、それを理由に会いに行った。
休みの前の日は泊まっていろんな話をした。
なるべく笑った。とにかく笑った。
これまで母親の前でこんなに笑ったか?くらい笑った。
今までの人生で笑った分だけ笑った。
「あんた、最近、よう笑うね~。なんかええことでもあるん?」
と母が不思議がるくらい笑った。
その分、泣いた。
「ほいじゃあね」
って母の住む横浜から東京に向かうバイクのヘルメットの中で思いっきり泣いた。
今までの人生で泣かなかった分、泣いた。
何も出来ない自分に怒りを覚えた。
「くそっ!」
何度も何度もヘルメットの中で叫んだ。隣に並んだバイクがいたら「変なやつ」だったと思う。だけど叫んだ。
結局、母はお医者さんの宣告した「半年」を安々とぶっちぎって結局2年半、それから生きた。
なおかつ、亡くなる3日前まで、友達の家に自転車で遊びに行っていた。
看護師さんから「危篤」の電話をもらった数時間前まで、ボクと普通に話していた。
命の灯火が消えるまでの時間、1分1秒が家族にとってどんな高価な宝石や財産よりも大切なのです。
海老蔵さんの奥様が病に倒れ、一日でも早くお元気になられる事を心から祈ると共に、記者会見を見ていて心が痛みました。
もちろん、彼らのようにエンターテイメントの世界に生きる人にとってメデイアとてもお世話になるものだと思いますが、お子さんも含め少しそっとしてあげてもらえばなあと思います。
海老蔵さんにとって、今のこの時間は人生で一番大切な時間で、マスコミ対応とかしてる時間は無いと思います。
メデイアの方の優しさと配慮は、必ず海老蔵さんに届いて、必ず素晴らしい演技で返してくれると思います。
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