最近いろんなところで耳にする話で、「最近の新入社員」の人たちのお話。
会社に入ると先ず、上司や先輩に
「休みはちゃんと取れるんですか?」
「こういう場合は手当がつくんですか?」
中には「上司や先輩の誘いで飲みに行った場合、残業になるんですか?」
という「リスクを気にする」若い人が多いそうです。
ふと、「どっかで見た光景だなあ。」と思っていたら、そう、20年くらいまえのあの「バブル期」の新入社員そっくりです。
当時、僕の務めていた美容室にも新人さんが4人入ってきました。
話をすると、みんな口々に「待遇の良さで決めた」といいます。
面接の時に「車代」と称してお金をもらうのは当たり前、中には他の会社の面接を受けさせないようにするために海外旅行に連れて行く会社もありましたねえ。
ひとりひとり話すとみんないいヤツなんですが、「共通の価値観」というものがあって、それは「気に入らなければ辞める」そんな感じです。
休みの日や仕事が終わってから同級生や友人と会って職場の待遇の話をします。その中で上司や先輩への不満や、待遇への不満を言い合います。
そして、自分の職場より環境の良い職場の話を聞くとそれが「基準」になります。そして、職場に出て上司や先輩に
「普通そうですよ〜。」
となるそうです。
どの会社も人材確保に一生懸命ですから、会社から責任者(店長)に下される命令は「やめさせるな」それだけです。
なので、みんな「腫れ物を触るように」新人を扱います。
そうなると、もう手のつけようがありません。ちょっと不満なことがあったら「辞めますよ」です。
もう、チームワークもへったくれもありません。
結局、僕がいたお店の新人さんは全員辞めてしまいました。
バブルがはじけた後、バブル組の人は会社の「お荷物」とされ、その後、もっと「出来る人材」が入ってきて居場所がなくなってしまった話もたくさん聞きました。
もちろん、逆に頑張って結果を出した人もたくさん知ってます。
新人さんを腫れ物を触るように扱っていると、会社もその本人もいい結果にはならないと思います。
昔の軍隊のように理不尽な命令や、身体や精神が壊れるほどの仕事の押し付けはよくないと思いますが、誰だって始めたばかりは大変です。キツイです。
美容師なんか立ち仕事ですから、一日中お店に立っているのはホント、大変です。
でも、そのコツを先輩は優しく、時には厳しく教えてくれるわけですから、ありがたい存在だと思います。
さらに、もし、失敗しても、代わりに責任を取ってくれるのが上司です。
休みも欲しいでしょう。遊びにも行きたいでしょう。でも、学生時代にいっぱい遊んだじゃないですか。
がむしゃらに仕事に打ち込めるのは体力のある20代しかないのですよ。
そこで一生懸命やってないと、後でしわ寄せがきちゃいますよ〜。#恵比寿 #美容室 #美容院 #ヘアーハナ
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