「どうしましょ?」
「変わった!ってわかるくらい変えてください。」
彼女はそう言った。
背がスラっと高くて、サラサラでキレイな長い黒髪、眉はキリッとしまっていて、一目で「美人さん」だとわかる女の子だ。
「はい、わかりました。」
と僕はカットを始めたりはしない。
「どうして変えたいと思ったの?」
そこから始まる。
「いいのよ、そんなのどうでも、あんたには関係ないでしょ?黙って髪の毛切ってりゃいいのよっ!」
というお客さんにはその場で帰っていただく。
以前も話したが、Hanaは「髪の毛を切る場所」ではない。「キレイになる」場所なんだ。
デザインをイメージするには「物語」がある。
その人が、髪の毛を切りたいと思うまでの「物語」が必ずある。もちろん、「暑かったから」というのも、最も分かりやすい物語だ。
「どうしてもマジメすぎる自分が嫌いで、変えたい」
と彼女は話してくれた。
「マジメすぎる」というのは、デザインではない、これは彼女自身の性格、いや、生き方なのかも知れない。
いろいろ冒険してみたいんだけど、結局、買って帰る服が「いつもの感じ」だったり、美容室に行っても、いつのまにか「いつもの自分」に戻ってたりする。
彼女を取り囲む人たちも彼女のことを「マジメな人」だと思うだろう。彼女の容姿に世の中一般の「マジメな人」の要素がたくさん入ってるからだ。
「じゃあ、不マジメな感じにする?」
それも違う。
僕は常々思うのだが、女性は「色んな顔」を持っていいと思う。いや、持つべきだと思う。
「マジメ」の反対は「遊んでる風」?それだけなら、ただ、自分の向いてる方向を変えただけだよね。
元々人は感情で生きる生き物。泣いたり、笑ったり、怒ったり、落ち込んだり。
「いつもニコニコしてるイメージの人」が46時中笑ってるわけじゃない。それこそ「ウソっぽい」。
マジメだったり、フランクだったり、クールだったり、セクシーだったり、可愛かったり、キレイだったり、だらしなかったり、時には「クールでセクシー」だったり、
組み合わせたりしてると、もう無限にあるね。
それら全部ひっくるめて「自分」なんだと僕は思いう。
実際に同じように生きてきたつもりでも、昔と今では着てる服のチョイスも、髪型も違うわけだし、「同じでいる」ことの方が難しいかもしれないね。
だから、もっと気軽に「冒険」してみて欲しい。
せめて「春夏秋冬」この4つの季節分の「顔」を持って欲しい。
「2015年の夏は、可愛い路線♡」
ひとつのテーマを作って、ヘアデザイン、メイク、ワードローブを揃える。元々持ってる洋服でも、着方や、組み合わせでずいぶんイメージが変わると思うよ。
ファッションは「表現力」なので、見た目だけでなく、立ち居振る舞い、リアクション、そして、言葉も大いに大切だよね。
「え〜?〇〇さんて、いつもマジメな感じなのに、今日、どうしちゃったんですか〜?」
「うっせぇ〜よ、バ〜カ!・・・・・・な〜んちゃって。(/≧◇≦\)」
どうか、いろいろ、楽しんでみてください。
Hanaはそのお手伝いをさせていただきます。
前述の女の子は、大きめのカールのパーマをかけて、ふんわり柔らかいイメージにして、眉カットで眉の形を整えブラウンのパウダーで優しくぼかして「キレイ可愛い女性♡」に仕上げました。
クリープパーマ ¥13,000
眉カット ¥800 (共に税別)
「SMAP〜君は君だよ〜」
アコースティックだと下手さが目立つけど、それがまたいいんだよね〜。
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#中西トモミチ