Hanaには現役の美容師さんがお客さんで訪れてくれることがあります。
普通なら「技術を盗んで・・・」なのでしょうが、自分の家共々、盗まれて困るようなものは何もないので、多分、純粋にHanaが好きで来てくれてるといいな〜。なんて思いながらチョキチョキさせていただいてます。
先日、訪れてくれた男の子は、僕のソウルメイトで自由が丘で「Dao」というタイフードレストランをやってる「マルさん」とこで学生時代アルバイトをしていた縁でHanaに来てくれるようになりました。
元気になりに行く店」〜モダンタイレストランDao(自由が丘)〜http://hairhana.exblog.jp/21310418
彼は業界で言う「有名店」に合格して(競争率がメチャメチャ高いので優秀なんでしょう)、目下、スタイリスト(チョキチョキする人)を目指して日夜練習に励んでるそうです。
背が高く、甘いマスクで、性格もとても穏やかで素直な、もう100点満点なステキな美容師さんです。
「マルさんとこ、その後、挨拶に行った?」
と聞くと彼は
「いえ〜、まだ、そんなに仕事ができてないから、胸を張って報告することが無くて行ってないんですよ〜。」
と話してくれました。
大型店にありがちなのですが、技術のひとつひとつが細分化されて、それぞれを合格するまでにかなりの時間がかかります。お店によると3年過ぎてもデビュー(チョキチョキ)できない人もいたりします。
そのくせシャンプーはすぐに入れるのは、みなさん、余程シャンプーがお嫌いなんでしょうか?
僕は、すべての技術の中でシャンプーが一番好きですよ。だって「気持ちいい♡」と言ってもらえる技術はシャンプーだけですから。
彼もまだ、お客さんに入客して「任される」ところまでじゃないので、もう少しいろいろ出来たくらいで顔を出そうと思ってるそうです。
僕は言いました。
「だいじょうぶだよ。マルさんに、『今、シャンプーを合格して、ヘアカラーの練習に入ってるんです!』って言えば、必ず『おお!そうなの!頑張ってるネ〜。』って言ってもらえるから。そしてね、しばらくして、また顔を出して、同じように『今、シャンプーを合格して、ヘアカラーの練習に入ってるんです!』って言っても『おお!そうなの!頑張ってるネ〜。』って同じように喜んでくれるから。」
そうなんです。一般の人が専門家の仕事のどこがどうって言われてもよくわかんないんですよ。それよりも『大切な人』が「元気で楽しくやってること」が一番嬉しいのですよ。
僕のように
「一旗揚げて帰ってやる!」
と田舎を後にした人はたくさんいると思います。昔のように
「一角の人物になるまで、この家の敷居をまたぐな!」
と追い出されるように出てきた人なんてほとんどいないわけですし、もし、そうだったとしても、顔を出されて嫌な人はいませんから。
だから、今の仕事や学校に入る前にお世話になった人がいる人は家族も含めてたまには顔を見せに行ってあげてください。
そして一言
「けっこう大変だけど頑張ってるよ。うん、すごく楽しい♡」
と言ってあげてください。必ず喜んでくれますから。
そして、積もる話をたくさんして、ちょっとだけ泣き言でも不満でも話してください。肩をたたいて「だいじょうぶだよ」と言ってくれますから。
Hanaは「家」みたいな場所ですから、いつでもみなさんが「帰ってくる」のを待ってますよ。#恵比寿 #美容室 #美容院 #ヘアーハナ
#中西トモミチ