巷ではニューヨークで流行ってるクロワッサン生地のドーナツに前の晩からほぼ12時間雨の中を並んで食べるという、すごいことが起きていて、その都度
「アメリカから上陸!」
とまるで侵略されてるみたいで、そんなに日本人はアメリカ人の食べ物が好きなのか?と思ってしまいます。
子供の頃、母親の友達のお母さんと、そこん家の子どもと一緒に街にお出かけに連れて行ってもらったとき、始めて「不二家」に入りました。ちょうど「3時のおやつ時」です
お昼ご飯でもなく、晩御飯でもない時間、当時はまだケーキも「バターケーキ」の時代で、もちろんコンビニも無く、近所のお菓子屋ではラムネとかガムが主力商品でそれでもお菓子屋さんでお菓子を買うのは「特別なとき」で、僕なんかは、ほとんどお菓子は「駄菓子屋」がメインでした。
「何にする?」
と聞かれても、何があるのかもわからず、迷っていたら、息子のほうが
「ボク、パフェ!」
と言いました。「ぱふぇ?」なんじゃ?そりゃあ???
「トモくんもパフェでええ?」
と聞かれ、なにがなんだかわからなかったけど僕は頷いていました。
数分後、お母さんの前にはコーヒーとショートケーキ。僕と、その息子の目の前には「チョコレートパフェ」並んでいました。
長い筒状のコップに色んなモノが詰め込んであって、その上にバナナとかアイスクリームが乗っかってて、初めて見たパフェに圧倒されました。
どうやって食べるのかもわからなかったので暫く「お見合い状態」でお母さんが
「トモくん、食べんさい。」
と言われて、息子がフォークでバナナから食べ始めたのでその真似をしました。
僕にとってバナナは「手で食べるもの」でフォークで食べたの初めてでした。剥いて切ってあるだけのバナナですが、それまで食べたどのバナナよりも甘く感じたのは生クリームがついていたからかもしれません。
もちろん、生クリームも食べたのはそれが初めてでした。
「な・・・なんじゃ?こりゃぁあああ!」
とGパン刑事のように心の中で驚きました。もう、それからは食べ終わる時までの記憶が無くなるくらい没頭して食べました。世の中で一番美味しい物を食べたような気がしました。
家に帰ってから自分の母親にそれはもう説明出来ないくらい美味しかったことを話しました。
とは言え、そんなに頻繁に食べられるようなものでもなく、中学生になって、自分でバイトをしてお金があっても、なかなか贅沢に手が届きませんでした。
僕が再びパフェを食べたのは結局大人になって上京してきて、数年経ったある日、仕事の打ち合わせで銀座の喫茶店に入ったとき、
「何頼む?」
とメニューを見たときそこに「パフェ」がありました。他のメンツはコーヒーとか頼んだのに、自分一人だけパフェを頼みました。
見かけが「こんなんなので」、みんなビックリしてました。
その時、ポケットマネーでパフェが食べられるちょっとした優越感を感じたのを覚えています。
ただ、悲しかったのは、もうその頃は子供の頃ほど「純粋な僕」では無かったので、それほど感動もなく、食べたパフェが甘すぎたのと、量が半端無かったので、途中で残してしまったことです。
Hanaのお隣のケーキ屋さん「Toshi Yoroizuka」で「こだわりのパフェフェアー」が始まりました。
メロンやマンゴーやパッションフルーツなどの新鮮な果物をはじめ、お得意のチョコやプリンアラモードまで5種類のパフェが楽しめます。
どれも、食感があって楽しくて、美味しいパフェです。
僕はプリンアラモードと、チョコパフェを食べました。(甲乙つけがたい美味しさです)
テイクアウトもいいけど、買ってきて、カラーやパーマの待ち時間でも、キレイになって終わってロビーラウンジでも、風が気持ち良い時はテラスでも召し上がってください。
もちろん、Hanaの美味しいドリンクはサービスでお出ししますからね。
6月30日までの期間限定なのでお早めに。
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