「女性が強くなった」とよく聞きます。
とは言え、いきなり女性が『進化』して筋肉量が増えたとか特別な能力が身についたわけでなくて、言うなれば「元々強かった」のかもしれません。
今までは『男性社会』の枠の中で、同じ能力を持っていても女性のほうがチャンスが少なく、評価もされませんでした。
しかし、経済競争が厳しくなって、年功序列や男性だからと言って「長くいるだけ』で能力の低い男性を残していけるほど企業にもゆとりが無くなり、さらに能力のない男性が管理職になってしまうと、その下にいるものまで本来の力が発揮できなくなって企業は弱体化してしまいます。
なので、優秀であれば若かろうが女性だろうが重職に起用する企業も増えてきて、さらに若い人や女性が起ち上げた会社ならなおのこと活躍の幅は広がります。
もしかしたら、僕たち男性は「強かった」のではなく男たちが自分たちの権利と力を守るために作った『男社会』に守られていただけかもしれない。
よく「口げんかでは女に負ける」と言われているが、それは「女が口うるさい」わけでは決して無い。
男の思考はたいていロジカルである。自分の持っている知識を総動員して「理論武装」をする。
それを相手に伝える前に自分に言い聞かせる。そうすると完璧に固まった思考のいっちょあがり。
本人は「理論的」と自分を賞賛するが、女性から見れば「理屈っぽい」、「ああ言えばこう言う」ただの面倒くさい言い争いにため息が出るだけ。
どちらかと言うと、この手のタイプの男性がいちばん「口うるさい」。
家庭や職場でこういう理屈っぽい男性と言い争った場合、女性が折れるのは「これ以上言ってもしょうがない」、「面倒くさい」、「時間の無駄」とジャッジしたからで、当の男性は「言い負かした」、「オレが勝った」と思うので限りなく長い平行線の出来上がり。
僕が結婚して解ったのは
女性に何かをして欲しい時はそれがどれだけ必要かとか有益かを長々と説明するよりは、「やってあげてもいいかな」と思ってもらえるように「お願い」するのが一番いい。ってこと。
口喧嘩で男性が女性に負けるのは、女性が「本音」を話すから。
いろんなところから引っ張ってきた理屈の塊ではなく、揺るぎない「真実」をぶつけてくるから。
常識やルールや法律や世間体とかそれらを超えて
「嫌なもんは嫌!」
「好きなもんは好き!」
にはどんな理屈もかないません。それが「真実」だから。
そして、何よりも「精神力」の強さ。
出産の痛み、男の暴力、暴言、男性社会の理不尽、
男ならとっとと尻尾を巻いて逃げてしまうくらいの痛みや辛さに耐えられるのは、自殺者の男女比が7:3と男性の方が多いことからもわかります。
今回のオリンピックの浅田真央選手の精神力の強さは並大抵の男では太刀打ちできません。
僕ならあのSPの後、こっそり飛行機のチケットを買ってどこか知らない土地に行ってほとぼりが覚めるまで身を隠すでしょう。
「武田梨奈ちゃん」という可愛い女優さんがいます。
彼女が頭で瓦を割っているセゾンUCカードのTVCMは、CG無しのガチです。
僕なら多分、2枚でギブアップです。
太刀打ちできません。
すでに僕のような凡人の男性は、女性に負けているのかも。
せめて、一矢報いるならば、そんな強い女性をせめて見た目だけでも「可愛らしく」してあげることでしょうか。