4月も、もう後半ですね。
新入生、新入社員のみなさん、もう慣れましたか?
新入生は言わば「お客さん」ですから、厳しい受験が終わって一息ついて、思いっきり羽を伸ばしてることでしょう。
新入社員のみなさんは言わば会社がお客さんですから、一息つく間もありませんね。
僕もそうでしたが、美容師の初日、覚えてるのは「疲れた〜」だけでした。
「何をしていいのかわからない、」
「どれだけやればいいのかわからない、」
「思ったようにできない、」
そして、なによりも
「力の抜き処がわからない。」
先輩や上司から見ると仕事どころか足手まといにしか見えないだろうが、本人は至って全力で働いてる。
上司にとっては「新入社員を指導する」という仕事がひとつ増える分、いつもの仕事量にプラスされるわけだし、子どものお守りと違って四六時中目をかける訳にもいかないので、ある程度最初に仕事を教えて
「はい、じゃあこれから自分でやってみて。なんかわかんないことあったら聞いてね」
で自分の仕事に戻る。
教える側も
「まあこれくらいの仕事なら出来るだろう。」
的な気持ちで任せるのだが、新入社員にとってはそれでも大仕事。全力投球だし、「聞いてね」と言われても「何を聞いていいのかもわからない」からとりあえず言われたことをいいと言うまで続ける。
仕事的にはアルバイトでも出来るようなことでも、精神的にはかなり疲れます。
これは僕の持論なのですが、新入社員に一番求められるモノ、それは、「どれだけ仕事を覚えて上手になるか」おtいうことよりも「末永く仕事を続けられるか」だと思います。
出だしは緊張感があるので飲み込みも早く頑張りが利くのでしょうが、そうそう緊張感も長く続きません。むしろ緊張の糸が切れたらそのまま辞めてしまうケースもよく聞きます。
なので「息の抜き処を作る」ことが大切かと思います。
休み時間はもちろんのこと、今までずっと学校で1時間から1時間半に一度休憩を取るライフスタイルを続けてきた者にノンストップで一日働くというのはラテン系のイタリア・スペイン・ポルトガル・ギリシャなどの習慣のシェスタ(お昼寝)をやめろ!と頭ごなしに言うのと同じだからです。
さらに、学生と違って会社はそれも配属された各部署には同期(同級生)は自分一人だけで、労をねぎらい合える人もいないから、めっちゃアウェーな場所で奮闘する戦士のようです。
僕なんかはなるべく「買い物」を頼みます。
いったん職場から出て、コンビニなどのパブリックな場所は今まで何度も使ったことのある場所で外に出ると空気も違うし上司の目からも逃れられます。
そして一息ついてまた戦場に飛び込みます。
所詮、新入社員に「緊張するな」と言うのが間違いです。
どうしても緊張はするもので、職場に慣れるには最低でも2週間はかかります。
僕も初日はただ立って床掃きをしたり、タオルを洗って干したりするだけでもう、足はパンパンになるは気疲れはするわで
「もう辞めてやるう〜〜!!」
と思いましたが、女性の多い職場で体力面で負けるのが悔しくて頑張りました。
そのうち、立ち仕事がなんでもなくなりました。
新入社員のみなさん、「今大変なこと」は「今だけ」です。
「今悩んでる悩み」はしばらくすると、取るに足らない悩みになることでしょう。
(会社が入ってみたらかなりのブラック企業だったとかは別ですが)
今大事なのは「一日も早く仕事を覚えて戦力になる」ことではなく「慣れる」ことです。
先輩や上司の「大きな期待」はとりあえず、ロッカーにしまって置いて、少し気楽に仕事をしましょう。
失敗したって大丈夫です。取り返しの付かないような仕事は最初はさせて貰えませんから。
「す・・すいません!」
ですみます。
僕も、外でタオルを干しながらビリージョエルの「Honesty」を「変な英語」で歌っていたら美容室の先生に
「なに、のんきに歌唄いよるんね!」
と怒られましたが、あの晴れた日の青空と自分が干した真っ白のタオルの色のコントラストは今でも忘れられないくらい気持ちのいいモノでした。
上司や先輩はいつかは引退していなくなります。
未来の会社や日本を支えるのは誰でもない新入社員のみなさんです。
みなさんが辞めてしまうと会社も日本も存続できません。
だからどうぞ自分を大切にしながら仕事をしてください。
大丈夫です。失敗してもそれをリカバリーするのも上司や先輩の仕事の範囲ですから。
周りにいるのは「敵」ではなく「仲間」なんですから。
苦しくなったら、トイレで「Honesty」を変な英語で歌ってみて下さい。
そして、疲れてヘトヘトになったら、仕事帰りにHanaに来て下さい。
「アロマヘッドSPA」するとかな〜り、スッキリしますよ。
あ、9時(夜)までやってるからね。
来てね(^_-)-☆
こんな歌詞だったんですね。やっぱいい歌だな。
【Honesty(訳詞付) / Billy Joel】