この時期の僕のささやかな楽しみの一つです。
泉岳寺にある「松島屋」の幻の「
栗蒸し羊羹」です!
あんがぷるぷるで、(ひらがなで"ぷるぷる"ね)栗も栗本来の甘さで、ぜつみょ〜〜なバランス。
"夢の一本食い"をやりたい衝動を抑えるので必死です。
だって、これを買うのに1ヶ月前から予約しなくちゃいけないんだもん。
元来、食べ物の"予約"が一番苦手な性分で、"その時に食べたいもの"を食べたいので、1ヶ月後のその日にお腹がなに食べたいかなんてわかりゃしませんからね。
それでも、これは食べたいんですよね〜。
最近、"スイーツ男子"と呼ばれる男子が急増中だそうですが、僕は「甘味男子」(まあ男子ではないが)かな。
「なにが好き?」
と聞かれたら、一も二もなく
「和菓子!」と即答出来ます。
和菓子のいいところ、というか「すごい」ところは、
「1年中、同じ味で、同じ形で、同じ大きさで、同じ値段」というところです。
「なんだ、じゃあ同じなんじゃん」
とルーチンのように思った人、甘い!(甘味だけに)。
素材(材料)は季節によって、味も、食感も、大きさも、値段も違うんですよ。
さらに、季節や、日によって、気温や湿度も違います。
だから、一日として、"同じ仕事"はしてないんですよね。
日によって、分量の"さじ加減"、作る手の"力加減"を微妙に変えているんですね。
もう、それは1〜2年のペーペーには出来ない仕事ですよ。
もちろん、機械にも作れませんて。
以前、日本橋の"黄金芋"の寿堂の和菓子職人さんのお話を聞いたことがあるのですが、
「仕事に入ると、みんなひとっ言も口を利きません。もう、真剣勝負です。ダカラ、終わった後は、みんな魂の抜け殻みたいです。みんな、命を削って作ってますよ。多分、和菓子職人は長生きできないかも知れませんね。」
と話してくれてた。
まさに命がけ。
小さなひとつ百何十円の小さな和菓子に職人さんの"魂"が籠もっている。
和菓子はまさに"生き物"。
これはパン屋さんもそうかも知れませんね。
パンを作る人は"酵母"まるで自分の"子ども"のうように思うと聞いたことがあります。
12月と言えば、クリスマスケーキ。
華やかで、彩りのキレイなケーキもいいけど、「いつもの」和菓子もいいもんですよ。
では、いただきま〜〜す(^o^)
おしまい