未だに『チャンネルを回す』と言ってしまう。
子供の頃、チャンネルは回すものだった。
白黒テレビの頃向かいの電気屋にカラーテレビが飾ってあってよく、観に行っていた。
放送も「カラー放送」というテロップが入っていたのを白黒で観たとき
「何色なんだろ〜」
と思っていた。
父親代わりの祖父にカラーテレビが欲しいと言ったら、さすが被爆地広島の人の発言。
「カラーからは放射能が出とるんじゃ。観よったら目が溶けるんじゃ。」
と言われ怖くて観ることが出来なかった。祖父はこうも言った。
「白黒でここは何色?と考えると頭が良くなるんじゃ。」
必死で想像した。観たこと無いものは勝手に色を付けてみた。
ある日、テレビになんか赤いセロファンみたいなカバーが着けてあった。
祖父が
「カラーに見えるじゃろ?」
なんとなく見える気がした。これなら放射能も無いのだろう。
それでもカラーテレビが我が家に来てかじりついて放射能を浴びまくっていたのも祖父だった。
あれからどのくらい経ったのだろう。
常にニュースや情報はテレビから入ってきた。
テレビが言ってることは「真実なんだ」と思っていた。
今、アナウンサーがタレント化して原稿を読み違え、笑ってごまかし、朝の情報番組ではバラエティーと間違えるくらいのパフォーマンスをする。
インタビューでもくだらない質問を投げつける。
「聞く」とか「尋ねる」ではなく「投げつける」が適してるような愚問を。
情報操作ややらせが、何のためらいもなく僕たちの目や耳に入ってくる。
今やニュースはテレビではなくネットで見る人も多いと思う。僕もその一人だが、どこに真実があるのか、それはわからない。
たくさんある情報の中「自分にとって正しい」と思うことを選ばなければ行けないなんて思ったりする。
そろそろ「チャンネルを回す」ことを止めて「テレビを切る」時期に来たのかもしれない。
このころは面白かったね
〜景山民夫著:「極楽TV」〜
先日、ライブドアの堀江社長が日本テレビの「ニュースの森」に出演。バカなアナウンサーがしたアホアホインタビュー
〜「堀江社長日本テレビでキレる!」〜
コメンテーターのおばちゃんとかが堀江社長のことを「ホリエモン」と呼んでいたがそれは馬だろうが。なんで肩書きだけりっぱなアホを出すんだろう?