昔は「平凡」っていう言葉が、なんだか"個性がない"って感じで、あまりいいイメージじゃありませんでした。
ファッションなんかはこぞって、"個性"を追求して、洋服も多種多様なデザインが巷で観られるようになり、
"ブランド全盛期"が訪れました。
なので、ちょっと上級者の人は"人が行ってない店"を探して他人との"差別化"を求めてました。
最近のファッションは、ユニクロやH&Mのような"ファストファッション"と呼ばれる安価で大量に出回っている服を求めている人が多いそうで、
ユニクロなんか、広島出身の僕としては
「あそこの服、着て出歩いてもいいの?」
と未だに思ってしまいます。
(昔、ユニクロは広島では"おしゃれな人は着ない服"だったもんで)
今の若い人は"個性的"と言われるより"みんなと一緒"がいいそうで、
物の真偽や、善し悪しではなく、「みんな着てる」ことが大切だそうです。
確かに、多くの人の価値観の中に埋もれていれば、誰にも批判されず、むしろ
「いいよね〜〜〜」
と、とりあえず"誉めて"もらえます。
逆に、少しでも外に出たり、違うことをしていると、
「それ、違うくね〜?」
と批判されたり、ネットで顔も名前も知らない人に「たたかれ」て"炎上"させられてしまいます。
そこに反発してまで、自分の感覚を信じて個性を求めるほどのパワーは無いんでしょうねえ。
今の時代、"平凡"という言葉は"安心"なんじゃないかな〜なんて思ったりします。
確かに、政治も経済も不安定な、この時代に疲れて"安心"を求める気持ちは僕にだってあります。
毎日毎日槍の先でグラグラしながら戦うのは疲れてしまいますからね。
Hanaの店先にある花壇に咲いてる花も、なんら変哲もないお花です。
ちょっと変わった"熱帯植物"や"輸入物のオブジェ"でもありません。
"平凡のお花"です。
でも、その平凡をいつもキレイに保つ為には、毎日のお手入れや水やりが欠かせません。
同じ平凡でも、勝って気に入らなくなったら"ポイ!"という"使い捨て"とは違います。
花が終わっても、ちゃ〜んと手入れしていれば、また来年きれいな花が咲きます。
去年は少ししか咲かなかった"ボケ"が、今年はたくさんつぼみを付け、
ちょうど花が開いてくれました。
春を感じさせるピンクで可愛いお花です。
お花としては"平凡"かも知れませんが、時間を掛けて育てて、枝を剪定して、
"Hanaだけ"のボケの花です。
個性的でしょ?
花言葉は"平凡」、「妖精の輝き」