小学5年生の男の子がカットしに来ました。
彼はとてもイケメンくんで、多分、学年でも「モテる」 方だと思います。
どちらかというと科目で冷静沈着な「ヒーロー戦隊」でいうと「ブルー」のタイプ。
「バレンタインチョコもらった〜?」
と尋ねると
「6個・・・。」
と返ってきた。
「いいな〜モテて。」
そう言うと彼は
「よくないよ〜。全部"友チョコ"だもん。」
そうか〜今は"義理チョコ"って言わないんだね。ふんふん、そうか、そうか。
「なに、で、本命の子からは貰えなかったの?」
「いや、いないから。」
「え?好きな子いないの?もったいない。クラスの中で誰かいるでしょ?」
「え?いない。だって顔も性格もブスだし・・・」
「え〜?だってひとりくらいいるっしょ?」
「だって"自分のことしか考えてない"から。」
するどい観察眼。こんなセリフ、子供の僕には言えなかったな〜。
「手作りのチョコとかもらったんだけど、なんか食べたら○○○悪くなっちゃって〜、男友達に分けてあげたら、僕の家で「○○ちゃって〜」もう、さんざんな目にあって、でも、そのケーキくれた子に
『ちゃんとあげたんだから"ゴディバ返してね〜"』
と言われたそうだ。
"ちゃんとあげた"の"ちゃんと"は何が"ちゃんと"なんんだろう?
「ゴディバ返してね〜」の"返す"って、彼女が渡したチョコはゴディバ、もしくはそれ相応のチョコだったのか?
う〜ん・・・子供の世界も奥が深いっ!
最後にその子が返る真際、
「友チョコなくてもいいから、本命チョコがいい・・・・」
とつぶやいてた。