先週の火曜日に恵比寿でランチをした後、近所の小学校の「運動会」を観に行きました。
その前の土曜だか日曜が雨だったせいで延期になったようです。
さすが、都会の小学校は人数が少ないので、「学年別」ではなく、合同で演技や競技をやってました。
僕の通ってた小学校は一クラス45人の6クラスありました。
中学は最高15クラスありました。
でも、考えようによっては学年の違うお兄さんやお姉さんと一緒にやれるのも楽しいかも。
上の学年は下の学年の面倒を見ることでリーダーシップや思いやりの気持ちを養えるのかも知れませんね。
お父さん、お母さんはみんなそれぞれデジカメやムービーを持って必死で我が子の姿を追ってます。
この日は快晴で、風も涼しくて絶好の運動会日和でホントよかったですね。
かかってる曲の選定はあきらかに先生目線でした。
嵐の「ARASHI」とかリレーでは爆風スランプの「ランナー」とか時代を感じました。
良く聞く話で「かけっこ」とかゴール手前で止まって「全員でゴール!」と誰が考えたのか「徒競走」の意味をはき違えてるやりかたをする学校もあるとか。
ここはちゃんと「競争」してました。ホッとした。
なんかみんな「一生懸命」で、高校野球が面白いのはこの「一生懸命」が伝わってくるからでしょうか。
キラキラ輝いてますね。
面白かったのは「大玉転がし」。
紅白の大きな球を1年生から6年生までトラックに2列に並んでその間をみんなで転がして速さを競うというもの。
僕たち大人は頭の中で「合理的」に考えてしまい、
無駄な動きを無くし最短距離でゴールする方法を考えてしまいます。
しかし、子供達は違いました。
みんな笑顔で、大玉が目の前に来ると、好き好きにパンチしたり触ったり突き飛ばしたりしています。
時にはそれが逆送したり、ギャラリーの中に飛んでいったりするのですが、それでもみんな楽しそうです。
勝敗が付いて負けても全然悔しそうじゃなくて、むしろ楽しそうでした。
勝った方も「バンザーイ!」とはやってるけど、先生にやらされてる感がありありでした。
なんだか僕たち大人はそういっt「無駄」が無いな〜って思いました。
朝、ギリギリまで家にいて「真っ直ぐ」職場に行って、
無理無駄を無くし、コスト削減に頭を抱え、
仕事が終わると「真っ直ぐ」家路に着く。
もしかしたら、それを子供達に押しつけたりしてないかと思いました。
子供の頃「寄り道」が僕たちを育ててくれました。
通ったことのない路地の先に咲いてた花を摘み、
神社の裏の山に登って鬼ごっこをしたり、木に登ったり、
なけなしのお小遣いで駄菓子屋に立ち寄ってくじを引いてみたり、
通学路には落ちてない「経験」がアイデンティティーや創意工夫を育ててくれたんですね。
このまま、毎日スタンプで推したような日々を続けて人生を終えてしまうのはあまりにも悲しい。
定年を迎えて仕事にいくこともなくなり「自由」を手に入れたとき、「どこを歩いていいか解らない」。
そんな人生を送らない為にも僕たちは子供に習って「無駄」や「寄り道」をしなくちゃいけないのかも知れませんね。
時には無駄足で終わったり、時にはケガをしたり、
行き止まりだったり引き返せばいいだけで、
まっすぐ歩いて行った人の背中を見て焦ったり、悔やんだりしてるからダメなんだ。
ちょっとばかり子供に戻って、今日からちょっと「寄り道」をしてみませんか?
「頭の中がそのまま子供のトモさんだけには言われたくないよっ!」
と突っ込まれそうですが・・・・
おしまい