これ知ってる?
お祭りの縁日とかで見かける「カタヌキ菓子」です。
トモも子供の頃、よくやりましたよ。
1回10円だったかなあ。
でっかいベニヤ板の上で押しピンひとつもってカリカリ♪やるんですよ。
難易度がいろいろあって、難しい奴だったら「¥3000!!」もらえちゃうんですよ。
10円が3千円ですよ。
つか、千円て、当時の僕にとっては天文学的な数字ですよ。
それが3枚もあれば
「一生遊んで暮らせるな・・・・」
的な発想ですよ。
だから、シンケンジャーですよ。
1枚に何十分もかけますよ。
あとちょっと、てとこで「パキッ!」・・・・・・
「うぎゃぁああああああっつつ!!!」
人生が終わったくらいの声を出します。毎回。
でも、お菓子なので、ポリポリ食べます。
あるとき、「傘」の形のカタヌキを完成させました。
賞金は¥1000でした。
まるで、日光東照宮を彫り上げた左甚五郎の気分でした。
友達にそっと、
「見て・・・見て・・・」
と声をかけ、
「ギョギョェエエエエエエッツツ!!」
友達も目を皿のようにして驚いてくれて
とりあえず、ドリームジャンボが当たった気分を満喫した。
その後に悲劇が待ってるとも知らずに・・・
「おっちゃん!で・・できたよっ!」
恐る恐る完成したカタヌキをカタヌキ屋のおっちゃんに差し出す。
「お!どれどれ・・・・」
その瞬間、僕はトラウマ級の信じられない光景を見ることになる。
「パキッ!」
おっちゃんは僕からカタヌキを受け取る瞬間にカタヌキをクイッと持ち上げて割ってしまったのだ。
「あれぇ〜、こりゃ、折れとるで。これじゃあダメじゃのう。残念!」
僕は何が起きてるのか理解できなかった。
このオヤジはなに言ってんだろう?オレのじゃないよな。うん。
ついさっきまで、オレのカタヌキはキレイなパラソルの形をしてたよな。うん。
みんな見てたよな?
そうだ、間違いない。つか、オヤジ、間違ってるぞコラ!
「おっちゃん、何言いよるんね。できとったよ。できとった。」
友達の顔を見渡すと、みんなビックリしている。
そう、俺たちの気持ちはシンクロして、今やひとつになっとるんじゃ!
な、みんな!
「なに言いよるんな、見てみい、折れとるじゃないか!」
オヤジが火を噴く。
こっちも負けじと言い返す。
「おっちゃんが折ったんじゃん、今、渡したときパキ言うたじゃん!」
「なにいいよるんじゃあ!わりゃあ!わしが折れとるゆうたら折れとるんじゃ!おまえら、営業妨害するんなら警察呼ぶで!!」
「エイギョウボウガイ?ケイサツ?」
いきなりトーンダウン。
この年で捕まるのはいやだ。
それまで、ケイサツにお世話になったのは、迷子になったときと、10円拾って届けて褒めてもらったときだけだ。
捕まるなんて嫌だ!
「えっ?えぇぇ〜〜〜っ????」
振り返って友達の顔を見ると、みんな一斉に知らんぷり!
さ・・さっきまで、ひとつだったじゃんかぁ〜〜〜!
子供の友情は意外にもろい。
かくして億万長者の夢は一瞬で破れ、
それでも、あしげにこの屋台に通っていたあの頃・・・・・
6月にてるてる坊主、
8月に線香花火、
そして、秋を迎えた9月はみなさんに「お祭り気分」を味わっていただくために、
Hanaでは「ミニ縁日」を設けました。
「カエルさん」の口の中に手を突っ込んで引いたくじの中に入ってるのは全て当たり!!
あの、懐かしい、「モロッコヨーグルト」、
なんだか怖い「ようかいケムリ」、
どれが当たるか「糸引き飴」、
そして・・・・
そして・・・・
そして最後は、お待たせしました!「カタヌキ」です!
見事できたら、なななななんと!
ラカスタのアロマシャンプーや、
トリートメント、
タイの雑貨やトラベルセット!
豪華な賞品が待ってます。
あ、僕ですか?
心配しないでください。
あのおっちゃんのような姑息なまねはしませんよ。
さあ!みんなで
レッツ!カタヌキ!!