仕事をしてたら、突然、お笑い芸人のサンドイッチマンの「メガネをかけてる方」みたいな男が入ってきた。
当然、Hanaに髪を切りに来たとは思えない。
その男はつかつかと入り込んで近くにいたスーさんになにやら紙のようなモノを手渡し、二言三言話して、挨拶もせずそそくさと出て行った。
「スーさんとお見受けします。私、某芸能プロダクションのタメグチコローというものです。あなたをスカウトに参りました。こちらにご連絡ください。そしたらあなたはアイドルスターです!」
と言った風にはとうてい思えなかった。
先日、大阪から、わざわざ僕に会いに来てくれた(実は、ついでなんだけど)女子大生の女の子と話していて、
「インフルエンザ大丈夫?」
と聞くと
「なんか〜、休校になった学校の生徒がみんな繁華街に出てて、今『カラオケボックス』がメチャメチャ流行ってるんですよ〜」
と話してくれた。
「自宅待機ぃ〜〜〜〜!!」
といくら先生が声を荒げたところで子供は自分が元気なら出かけちゃうよね。
大人の僕たちだって自分が元気なら家の中にじっとなんてしてられないもんね。
でも、今は事が事だけにちょっと考えて行動しなくちゃいけないね。
テレビでは連日インフルエンザ関連の話題が持ちきりで、
そうでなくてもこの不況でみんなヒーヒー言いながら働いてるのに、さらに追い打ち的な状態で
海外や大阪で流行初めていたときに対岸の火事のように考えていた僕たちも身近なこととして行動しなくちゃね。
大阪の観光名所である通天閣の「ビリケン人形」も足を触ると幸せになれると言われているが、
その人形の横に消毒薬が置いてあるそうだ。
そういった配慮も今後各々がしなくちゃいけないね。
恐ろしいのは「自分さえ」と個々が思ってくだらない質問でコールセンターをパンクさせたり、一般の病院外来に行ったりすることで、本当に困ってる人や優先されるべき人たちのことをちゃんと考えなくてはといろいろ考えたりする。
前述の「サンドイッチマン風」の男も、会社から
「おい、なんか関西の方ではカラオケボックスが流行ってるらしいぞ、東京でも感染者が出たから広がるのは時間の問題だから、俺らも先手打っとかなきゃな!チラシとチケット配ってこい!」
てとこだろう。
まあ、商売だから「この機に乗じて」って気持ちもわからんでもないが、ちょっと浅ましさを感じてしまうのは僕だけなんだろうか。
「企業のコンプライアンス(法令遵守)」と以前、食品偽造のときいろいろ叫ばれていたが、法律や条令、そういったもので「カラオケボックスなんか行くなよ!」とは言ってないけど、もし、彼らに良心があるのなら、闇雲に客を受け入れるのではなくて
それなりの対策をとってからでも遅くない気がします。
でも、僕たちお店をやってる人や会社は死活問題だね。
カラオケボックスだって諸刃の剣。
感染した人のひとりでも感染経路の中にカラオケボックスがあったらそこでアウト。
早く治まってくれないかな〜
ところで、スーさん、デビューはいつ?