桜と言えば昼間の太陽の光に照らされて淡くピンクに光る花びらもキレイだけど、
真っ暗な闇の中に下からライトで照らされ、光と影のコントラストを放つ夜桜もキレイだね。
駒込の「六義園」(りくぎえん)の夜桜を観に行くべくバイクを走らせる。
途中、茗荷谷の喫茶店「
扉」さんにお邪魔する。
深入りのペルーをストレートで頂いて、ほどよく頭にキックを入れる。
「ガツン!とくる味なんだけど、不思議と飲みやすい。これは淹れる人の技術なんだろうねえ」
シフォンケーキもフワフワの絶品で、思わずここで帰りそうになるが気合いを入れて外に出る。
春日通りから坂道を下るように長い道のりを「
文京区さくらまつり」をやっていた。
ここはバイクのエンジンを切って惰性だけで坂を下る。
まだ夕方なのでライトアップはないが夕暮れの優しい明るさの桜もキレイだね。
「茗荷谷から大塚方面に抜けるこの通りは焼く30本のソメイヨシノの中に淡い黄緑で八重咲きの鬱金(うこん)桜などのめずらしい桜もあるので探してみてね」
さて、日も傾いていい感じ。
お目当ての六義園はすぐそこ。
着いた頃は辺りは暗くなってました。
「おお!ここか!六義園!」
バイクを置くために入り口をスルー。
「ん?」
なんだ?この人の多さは!
「園の入り口は長蛇の列。JR駒込方面の入り口はさらに混雑してる模様。みんな桜が好きなんだね」
園内に入ってすぐの所に人だかりが。
高さ約15m、幅約19mものシダレザクラが堂々とした姿で待っててくれました。
シダレザクラはソメイヨシノよりちょっと早めの開花なので、まだ寒く五分咲きの桜より一足早く満開です。
この時期しかない景観にみんな仕事が終わって駆けつけるのかなあ。
少し離れて見るシダレザクラはまるで桜の滝のよう。
ずっと見つめていると嫌なことも全て桜が流してくれそうな気持ちになるよ。
六義園はシダレザクラが終わっても今度は本格的にソメイヨシノが咲くから2度楽しめるんだね。
上野公園では花見客が泥酔したり、あまりの寒さで救急車で運ばれたりするって聞きました。
お酒とゴミの匂いと酔っぱらいの大声に囃されて観る桜も人によってはいいのでしょうが、
こうやって幻想的にライトアップされている見事な桜を愛でるのもステキですね。
「流れる滝のようでいいでしょ?」
「喫茶扉」
★住所:東京都文京区小日向1-26-5
★営業:9:00〜21:00
★定休:第1、3水曜日
http://www.k4.dion.ne.jp/~tobira/
「文京区さくらまつり」
http://www.city.bunkyo.lg.jp/visitor_kanko_event_sakura.html
「六義園」
文京区本駒込6-16-3