迷うよな、やっぱり。
そりゃそうだよな。
連日テレビで「不況!」、「不況!」。
「派遣社員リストラ!」とかやってるの見てると。
「100年に1度の不況です!」
って、65年前の戦中、戦後は不況処か食うモノも無く、バラックとかに住んでる人もいたじゃないか。
本当に仕事がないのか?
友達の働いてる老人介護センターなんて人がいなくて困ってるぞ。
そりゃ大企業で家賃が3万円で倉庫番とか楽で誰でも出来る仕事で、週に2〜3回飲みに行ってパチンコとか出来る仕事なんて、そうそうあるわきゃないだろ。
ハローワークに行って
「なんかない?」
って聞いたところでしゃれの分かる人なら
「味ごのみ、あったでしょ?」
なんて答えてくれるのかなあ?
先日、スーさんが通ってた美容学校の同窓会があったそうだ。
行ってみると半数以上が美容師を辞めてたらしい。
労働時間が長いとか、給料が安いとか理由は様々。
スーさんに
「どう、仕事は?」
って自分で聞いておいて
スーさんが、
「営業が夜の9時まで。それが終わってから練習するから、店を出るのが12時近くなることもあるよ。」
と答えると。
「え〜〜っ!?そんなのムリ!ムリっ!」
って何言ってんだおい?(`_`)ノ
どんな仕事でも、特に技術職は最初はそうだよ。
だけど、自分のお客さんがついてきて、売れっ子になれば迷いもせずトシヨロイズカのケーキを後輩におごってあげられるくらいにはなれるよ。
そして一度身体にたたき込んだ技術は自分から離れないからね。
いつでも、どこでも仕事できるからね。
でも、それもちゃんと「続ける」っていうのが最低条件。
特に最初のうちはね。
覚え立ての技術はしばらく離れるとすぐ出来なくなるんだよ。
毎日、毎日、美容という空気に漬け込んで身体の芯まで染み込むんだよ。
だって自分がお客さんだったらそうだろ?
「僕、お店を転々としてるんですよ。1年に1回くらい変わってますかね。だけど、いろいろ出来ますよ。いいとこ取りしてますから・・」
って人に大切なヘアスタイルを任せられる?
どんな仕事でも「10年」。
「僕の仕事は○○です!」
って言いきれるにはそのくらいかかるね。
短期間で出来るのは仕事じゃなくて「趣味」だね。
「石の上にも三年、仕事の上には十年」。
ピラミッドだって「最初の1段」は数え切れないくらいの数の石を長時間かけて敷き詰めるよね。
それでもわずか1段。高さで言うと人の腰の高さくらい。
2段目、3段目もまだまだ時間がかかるね。
それだけ見ると何作ってんだかもわかんないくらい。
「本当に出来るの?」
って不安になったりもするね。
でも、1段目より2段目の方が石の数が少ない。
さらに3段目、4段目と加速度的に早くなるね。
最後の1個なんて1段の高さをあれだけの時間を使って積み上げたのにわずか1個だけ。
そうして出来たピラミッドは揺るぎないものになるんだね。
でも、逆だったらどうかな?
1段目は1個。2段目は2個。3段目は4個・・・・
短時間で積み重ねることが出来るね。
だからコツコツ積み上げてる人たちを見下ろすことも出来る。
高いところにいるから自分より先に積み上げてる人と同じ高さで話すことが出来るからなんだか偉くなったような気がするね。
でも、いつも足下は不安定。グラグラしてる。
のっけるモノが多いからいつの間にか足下が見えなくなってそれだけ大きくなってるって錯覚しちゃうね。
だけど、足下をすくわれるとあっという間にガラガラガラ〜〜って崩れてしまう。
だから誰にも足下を見られちゃいけない。
だから誰も近寄らせない。
「理論武装」をしっかりしなきゃ。
そんな「逆ピラミッド」って怖いでしょ?ね。
だから迷っちゃダメなんだよね。
どうすればいいかだって?
「とりあえず歩き続ける」んだよ。
道を間違えたら戻ればいいんだよ。
だって時間はたっぷりあるんだから。
間違えてもそこが行き止まりって解ることが経験なんだよ。
人のこと
「え〜〜っ!?そんなのムリ!ムリっ!」
って言ってる場合じゃないんだよ。
テレビが言ってることなんて信じちゃダメだよ。
今、目の前で起きてることが真実なんだよ。
そして、自分が「どこに行きたいか」が未来なんだよ。
だからテレビを消して迷わず歩こうよ。
そしたら自分と同じように石を積み上げてる人がたくさんいるから。
励まし合って頑張ろうぜ。
誰かのために頑張って、
誰かを喜ばしている人は世の中が必要としてくれるから。
もうすぐ3月。
今年も数多くの美容師のタマゴ達が孵化して「美容師のヒヨコ」になります。
未来は必ず明るいから頑張ろうね。
オレらも頑張るよ。
とりあえず、昼飯食べよっと。