梅雨は終わってしまったのか?
と思いつつ、ちょっと嬉しいトモです。
Hananのある恵比寿という街はとてもいいところです。
どこに行くのも便利でこと食べ物屋さんには事欠きません。
4年前から居を移し僕自身、この恵比寿に住んで居るんだけど、ひとつだけ困ったことがあります。
それはスーパーが近くにないということです。
皆さんもご存じの通り、僕自身が食べ歩くのも好きなんだけど、料理を作るのも結構好きで、ある意味ストレス解消に作ったりもしてます。
なのでコンビニには申し訳ないけど、弁当とかおにぎりの類は一切手を着けません。
んなわけで、自炊をするんだけど、「生鮮食料品」を売ってるところが少ないんですね。
近所にあるのは、八百屋、鶏肉屋、そんなもんです。
こと、お魚とお肉はバイクで駅の向こうに行くか、あのハナマサに行くしかありません。
結局同じバイクにまたがるならと通り越して築地まで行ってしまいます。
当然のことながら築地にはお魚が「売るほど」あります。
今では場内でも一般客が買い物が出来るようになったので、是非、みなさんもご利用下さいね。
ただ、やはり「マグロ」は本当に高くなりましたね。
築地には「場外市場」っていうのがあって、ここは小売りのお店が建ち並ぶゾーンです。
お魚はもちろんのこと、乾物やお肉、はたまたお茶から料理道具まで食に関するものがたくさん売ってます。
先日ずっと使っていた箸の先が欠けてしまったので、ついでにお箸を買うことにしました。
立ち寄ったのは大正創業12年創業の小見山商店さん。
元々お箸を専門に売っていたのが今はいろんな調理器具やお弁当箱まで売ってます。
そこで購入したのがこの「赤杉」で出来た箸。
これは別名「利休箸」と呼ばれています。
あの茶人、千利休がお客様を招く際に毎朝吉野から取り寄せた杉の木の芯の部分を自分で心を込めて削って作ったもので、元々数寄屋箸を改良したものだと言われています。
杉の箸でもこの赤杉の箸は奈良吉野の50年以上の杉でしか作ることは出来ないそうです。
中国産は後から色づけしたもので、全く違います。
今では高級料亭や宮中のお箸に使われたりするそうです。
袋から出すとその何とも言えぬ杉のいい香りがします。
手で持つとビックリ!
とにかく、軽い!
持った感触が強く握ると凹んでしまうんじゃないかと思うくらい柔らかい。
店先にいたおじいちゃん。
実はこの人が小見山商店の会長の小見山順一郎さん。
「料理を食べるとき、最初に唇に当たるのは箸なんですよ。赤杉の箸はね、柔らかいから繊細な日本料理の食感を損なわないんだよね。」
と教えてくれました。
小見山さんは続けて
「最近の若い人は食べ物を放り込むように食べるから、なんだか悲しいね〜。いい箸を使うと食べ方も変わるのにね」
と話してくれました。
こんな素敵な箸がなんと!6膳セットで¥500!!
安いでしょ?
お客様用よりも自分で使うと食事が幸せな気分になります。
行ったらかならず小見山のおじいちゃんとお話ししてくださいね。
「写真、撮ってもいいですか?」
と聞くとおじいちゃんは
「え?写真?お、ちょっと待ってね」
と裏に引っ込んではっぴを着てきてくれます。可愛いでしょ?
【店舗データ】
小見山商店
創業:大正12年
住所:〒104-0045 東京都中央区築地4-10-3
TEL 03-3542-6666
http://www.tsukijinet.com/tsukiji/jyogai/komiyama/index.html