「喜ぶ」ということがとても大切・・・。
昨日Hanaに訪れてくれたお客様は少し前にネットで探してきてくれたカップルさん。
彼女さんがアロマシャンプーを買うついでに遊びに来てくれました。
お二人がちょうどいらしたとき、アヤコがロビーラウンジにある大きな木彫りのテーブルを綿棒で丁寧に掃除をして、突然だったのであたふたしてしまったのですが、アヤコは裏に行って冷たいミントティーをお二人に出して飲んで頂きました。
「これ、美味しいねぇ〜」
とお二人は喜んでくれました。
彼氏さんが関西出身の方で、とても気さくでお話上手です。
彼女さんは可愛くてそして優しさの溢れた方です。
お二人に共通して言えることは「喜んでくれる」ことです。
Hanaには特別に「おお!」というサービスはありません。
「ちょっとうれしい」がテーマで、それはアヤコがしてくれていた見えないところの掃除から始まり、女性の身体に優しいノンカフェインのハーブティーだったり、全員でお迎えして、全員でお見送りする極々当たり前のことだけです。
それでも、その一つ一つにお二人は喜んでくれます。
サービス業についてる者にとって、「喜んでもらえる」ということはある意味、お金を頂くよりも嬉しいことです。
美容師にも二通りあって、
「髪の毛を切るのが(デザインするのが)好きな美容師」と
「髪の毛を切って(デザインして)喜んでもらうのが好きな美容師」がいます。
Hanaの仲間はみんな後者です。
テラスのウッドパネルがいつもキレイで、風で倒れた灯籠がいつも修理されて明るく照らしてくれるのもスーさんのおかげです。
お客様に選んでもらう手書きのドリンクメニューや「今月のヒミツ」が可愛いのもあいちゃんのおかげです。
お客様のフットレスト(足置き)やテーブルや店内の細かいところがいつもキレイなのはアヤコのおかげです。
「優しさに気づいてくれる人」は見ていてとても幸せそうです。
お二人の仲がいいのはお互いがお互いの優しさを喜び合えるからなのかな〜?なんて勝手に思ったりします。
「あ、お茶?いらない。あ、シャンプーもマッサージもいいから、髪の毛5cmだけ切ってちょうだい。お金はちゃんと払うから。」
なんて言われたら涙が出てきます。
家庭でも一生懸命作った料理を笑顔で
「美味しいね〜これ。(^^)」
と喜んでくれるだけで作ったかいがありますね。
仕事から帰ってきて
「いつもご苦労様ありがとね(^^)」
って笑顔で言われたら残業の疲れも少しは癒されますよね。
帰り際にお見送りをしたとき、ちょうどアヤコは裏のバックルームでお客様に出すグラスや湯飲みをキレイに洗ってくれていました。
すると、彼氏さんが出ようとした足を止めて振り向き、お店に戻って大きな声で裏にいるアヤコに
「お茶、ごちそうさまでしたぁ〜〜〜!」
とわざわざ言ってくれました。
僕はその心遣いに感動しました。
僕も一歩外に出たらいろんなお店のお客さんです。
僕自身、彼氏さんを見習ってそういうお客さんでありたいな、と思いました。
「受け止め、喜んでくれる優しさ」っていうのがあるんですね。