「あぢっ!!」
暑さで目が覚めた。
5月の終わり。さすがに羽毛布団は暑いんだな。起きたついでに今日のエントリーでも打ち込もう・・・
と思ったがネタがない・・・。
気分転換に近所のコンビニに朝食を買いに行く。
「口笛の裏道」を歩いてコンビニの裏の通りに出る。
すると、右手からワンピースを着た女の子がサンダルを片手に歩いてくる。
「え?ここは平砂浦の浜か?」
という疑問は全く抱かなかった。
その女の子は泥酔してるみたいで千鳥足で歩いて来た。
僕の目の前を通り過ぎ、隣のマンションの入り口の段差の間にさしかかったとき
「バタッ!」
という音と共に倒れ込んだ。
ドラマのように「おっととと・・」と抱きかかえるというわけにはいかず、頭が地面にキスをする前に足ですくい上げた。(ゴメンネ)
「ここのマンション?」
と聞くとそうだと頷く。
「立てる?」
と聞くもうなだれるだけ。
肩を貸してもズルズルっと滑り落ちる。
「どうすんだ?こんな時は?このまま寝かせておくか?いや、そういうわけにもいかん・・・どうすんだ?どうすんの?・・・そうすんの?オレぇぇぇええっ!」
「よいしょっ!と!」
バッグを腕にかけ、サンダルを指にかけ、持ち上げる。
「鍵出すよ。」
と一言断り、バッグから鍵を取り出しオートロックを空ける。
ドアが閉まる。足を伸ばして蹴りを入れる。ビデオカメラに映っていませんように・・・ムリか・・・。
部屋番号を聞いて部屋まで連れて行き、玄関先に座らせてサンダルを置く。
「きもぢわるぃ・・・うっ!吐く・・・・・。」
とりあえず、出たモノの処理をして床を拭いて、ブランケットがあったから広げてそこに寝かせて
「んじゃあね。」(`_`)ノ
と一言声をかけて表に出て、当初の目的でもあるコンビニに入り、サンドイッチとあんパンとヨーグルトを持ってレジに行ってお金を払って・・・・
「\(+_<)/ギョッ!さ・・・財布が・・・無いぃぃぃいいいいっ!」
どうやらさっきの部屋に落としてきたみたいで、取るに戻るも鍵はテーブルの上に分かりやすいように置いてきて建物自体に入れない。
インターホンを鳴らすも彼女は爆睡中。
ああ・・・かっこ悪ぃい。
「先日、助けた者ですが・・・」
と行くのもなんだか気まずくて・・。
財布の中にはコンビニ行くだけだったので大金は入ってなかったんだけど免許証が入っていて、
実は、今年、免許の更新でそろそろ行かないとやばいので、
「すいません、お礼はいいので、中に入ってる名刺に店の住所が書いてあるので(裏の建物だけど)ポストにこっそり投げ込んでおいてください。」
お願いネ。
現実はドラマのようにスマートじゃないね。トホホ・・・