まだ人通りの少ない朝6時。恵比寿をスタート。
京葉道路を下り、君津インターでサーフショップの仲間と合流。
鴨川に着くも波がいまいちだったので移動。
サーフィンは当然ながら波が命。
気圧や風の向きや強さ、地形でまったく違うらしいのだが、ルーキーの僕にはさっぱりわからんちんです。
結局たどり着いたのは外房の「千倉海岸」。
日本の東南端。
穏やかな気候と暖かい風。波乗りをしなくてもドライブするだけで気持ちいい。
デートコースには最高。
だけど、僕の車の助手席には波乗り道具が一式詰め込んだバッグがドカンと座ってる。
買ったばかりのウエットスーツ。
みんなかっこよく着てるのに何故か僕だけ地元の漁師に見える。
「しょうがないな。アワビでも捕るか・・。」
ボードを車から出して波打ち際に。
5月の海はまだちょっと冷たいね。
サーフショップのオーナーの新井さんにパドリングと乗り方を教えてもらう。
一応、これでも学生時代は水泳でちょっとした記録を持ってるのでカンタン、カンタン。
・・・と思いきや、これがまたけっこう難しい。
多分、端から見ると流木にしがみつく遭難者に見えたかも知れない。
それでも10分ほど波と格闘するとそれなりに前に進む。
少し沖に出て再度レクチャーを受け波乗り開始!・・・・・乗れない・・・。
「波を選ぶ」などルーキーの僕には無理なので、そこそこ大きな波が来たときパドリング開始。
結果、膝立ち2本、へっぴり腰立ち1本。
それでも「波に乗る」という言葉が昔からあるが、まさしくこのことだ!と実感しました。
波が来る前はどちらかと後ろの引き寄せられる感覚で、必死にパドルをしていても前に進まない。
だけど、波が来た瞬間、フッと身体が持ち上がり、「あれ?」と思うと自分の力ではとうていでないパワーで前に進む。
さっきまで海綿にへばりついてたのが波の高さに目線も上がりまるで別世界。
これが「はまる」原因かと実感する。
途中、休憩タイムに持ってきたゴミ袋に海岸のゴミを集めて千倉海岸に改めてご挨拶。
「また来るからヨロシクね。」
意外と多かったのがタバコのフィルター。
聞いた話によるとタバコのフィルターは海に溶けるのに100年以上かかるそうです。
ウミガメは漂流物を食べる習性があるので時折、窒息や消化不良で死んで波打ち際に打ち上げられたウミガメのお腹を開くとタバコのフィルターがぎっしり詰まっているときがあるそうです。
みなさん、タバコのポイ捨てはやめましょうね。
とりあえずプラスチックや海に溶けなさそうな物を拾いゴミ袋を車に詰め込み、再度トライ。
しかあい、身体が重い。
思った異常に筋肉がパンプアップしていてパドルが思うように出来ない。
それでも30分くらい頑張ってあえなく離脱。
でも、波乗り後のご飯の美味しいこと。
これはやった人じゃないと解らないだろうね。
夜は泥のように眠り、朝起きると目覚めスッキリ!
「山はパワーを与えてくれて、海はストレスを流してくれる」
とよく言いますがその通りでした。
波乗り始めてよかったなあ。
みなさんもどうですか