みなさんは美容室に行ってヘアスタイルをオーダーするときにどうしてますか?
特に初めて行く美容室だと、まるっきり自分の好みやライフスタイルを知らないわけですから伝えるのに苦労しますね。
雑誌の切り抜きやネットで見かけたモデルの写真をプリントアウトしたり。
よく書店にある「ヘアスタイル1000」みたいなスタイルブックを見たことがありますか?
美容室にも必ず置いてありますが、あれを見てるとあることに気づきます。
「なんか、みんな同じ感じがするぅ〜・・・。」
そう、モデルさんや服装が違うのだけど「なんと同じ感じがする」んですね。
まあ、流行とはそういうものかもしれませんが、どうにも没個性過ぎて僕はあまり好きになれません。
「エビちゃん」が流行れば女子大のキャンパスに「エビちゃんもどき」がうようよいたりします。
そういうデザインを「大衆的」とでもいうのでしょうか。
やってる本人は「最先端」だと思っているのでしょうが最先端なのは「真似される人」ただ一人で、真似してる人は三角形の一番底辺の最も幅広い層に属しているのだと僕は思います。
車で言えばカローラ。家で言えば新築の建て売りのようなものでしょうね。
それが悪いとは思いません。
車も家も価格というものがありますから、収入や経済状況で決めていかなくてはいけませんから。
しかし、ヘアスタイルだけは「自分だけのデザイン」が楽しめるチャンスです。
あなたが知ってるようにあなたは世界中探してもあなたしかいないわけですから、それだけで個性的だと僕は思います。
そうであれば「大衆的」な思考に乗っかるのではなく、周りの人に「あなたのようになりたい」と言わせてみたらどうですか?
「大衆」とは「自らを評価しようとせず、みなと同じだと感ずることに安心する人々」と規定される。
と言ったのはホセ・オルテガ・イ・ガセトというスペインの哲学者の言葉。
テレビや雑誌、大衆向けの情報番組に頼らず自分の足と価値観で美味しいモノやステキなファッションを探すようにヘアスタイルやメイクも「脱大衆」でいきませんか?
僕はそのお手伝いをします。
「オレでもできんじゃねえか?」
と素人やタレントが立候補する今の政治もヨーロッパ並みの危機を迎えるのかも知れません。
《大衆の反逆》 オルテガ・イ・ガセー
http://www.amazon.co.jp/大衆の反逆-オルテガ/dp/412160024X