隣のケーキ屋さん
ToshiYoroizukaは今日も行列。
雨の日も風の日も土日だと2時間。
ケーキに2時間・・・・。
甘い誘惑・・・・。
そもそも人間は「甘味」に弱いそうだ。
当分が脳のエネルギーなのはみなさんもご存じでしょう。
朝、寝起きにチョコレートを一かけ食べただけで脳が動き出す。
逆にダイエットで糖質をカットしていると頭がボーッとしてくる。
それを上手く取り入れて、今やアメリカの食生活の主流にまでなったのが「TVディナー」だそうです。
大戦後のアメリカは「ファミリー」の時代。お母さんは腕によりと時間ををかけて家族のために食事を作ります。
それが大恐慌後に女性の社会進出がきっかけとなり、Dinks(ダブルインカム・ノーキッズ)が流行し、家族でテーブルを囲んで食事をする「ファミリーディナー」から個々がテレビを見ながらワンプレートで食事が出来る冷凍食品「TVディナー」が爆発的にヒットします。
その時に大手の食品会社が実験を重ねて得た答えが
「人は甘味に対して喜びを感じ、さらに常用性を持つ。」ということ。
それ以来売り出される全ての食品に「砂糖」が添加されることになり、それが「肥満大国」そして「味音痴」のアメリカ人を作ることになったそうだ。
アメリカに遅れること数年。
日本にも同じような波が訪れる。
生活様式、食生活。
「素材を生かした職人が作った料理」より、うまみ調味料などの添加物の入った弁当やギトギト油の「こってり味」を好むようになる。
今、日本の商品小売り史上を塗り替える爆発的な売り上げを上げているのが新宿のサザンテラスにある
「クリスピー・クリーム・ドーナツ」である。
当初、誰もが
「アメリカの甘ったるいドーナツなど日本で売れるわけがない。」
と反対の声も多かったがふたを開けてみると、2時間待ち。長いときは3時間待ちの行列を作っている。
そして、食べた多くの人が「美味しい」と評している。
そのうち、日本も肥満の小学生や「成人病の子供」とか出てくるのだろうか?
しかし、僕らの脳は知らないうちに求めているのかも知れない。
経済や地球温暖化の不安から逃避するために「甘い誘惑」を・・・。
そして、新作のケーキ「フレーズ・ピスタシュー」(ピスタチオのしっとりムースの上にチョコレート、そして甘すぎない生クリームをコーティング。その上に甘いイチゴをのせた、酸味と甘さがなんともいえないハーモニーを醸し出す)に舌鼓を打つ。
ああ美味しかった。