Hanaをオープンしてから早、5年が過ぎようとしています。
オープンしたての頃、前の通りは寂しいものでした。
今では隣にカリスマシェフのケーキ屋が出来、一軒家がマンションになり、いつも交差点の脇でぶつぶつ言いながら歩く人に声をかけていたおばあちゃんも居なくなり、わずか5年の間に時間の流れの移り変わりを実感しています。
ネットで地図を見ると、角の交差点の目印がつぶれてもう4年も経つのに「ジョモ」のガソリンスタンドのままで、そのアバウトさがけっこう良かったりもします。
15年前くらい、恵比寿に住んでいたことがあって、今の東口は田舎の駅舎のように木造で古めかしい作りでした。
タクシーロータリーから下る坂は石畳で、今もアスファルトの下から少しだけ顔を出しています。
僕はなぜかこの東口が好きで、当時、わざわざ遠回りしてその改札を出入りしていました。
そう言えば、その改札口ですれ違った瞳の大きな多分近くの専門学校の生徒さんだったんだろうけど、一目惚れかもしれませんが、とても印象に残って、それ以来一度も会えることがなかったのですが、もしかしたら東口が好きだったのはそのせいなのかも知れません。
あのころに比べると随分変わりました。ガーデンプレイスが出来、アトレが出来、高いビルやマンションが建ち並び、遠くが見えなくなりました。
昔からある商店街の魚屋さんや本屋さん、整備工場もいつのまにかシャッターが降りたままになっていて町の色が橙色からブルーに変わっていく感じがします。
近くを流れる「渋谷川」も今では周りをコンクリートが囲み、雨量の多い日は溢れんばかりの勢いで流れ、普段は川というより、むき出しのどぶの様です。
「春の小川は♪さらさらゆくよぉ〜♪」
と子供の頃歌った「春の小川」の小川は実はこの渋谷川だったそうです。
「岸のすみれやれんげの花」、「えびやめだかや、小鮒の群れ」と昔は子供たちが泳いでいたそうです。
車やパソコン、インターネットに携帯電話。
僕たちの周りは便利であふれかえっています。
時代の中でその便利と引き替えに失ったものは意外に釣り合いが取れないほど大きいものだったのかも知れません。
今住んでる場所は明治時代はなにがあったの?江戸時代は?
古地図で見る現在、そして昔の東京
江戸時代の渋谷センター街は田畑でした・・・。
「古地図で東京巡り」
http://map.yahoo.co.jp/kochizu/
はぁ〜るの♪おがわはぁ〜♪さらさらゆくよぉ〜♪
「春の小川」
http://www.interq.or.jp/japan/k3j/song/taisyou/harunoogawa.htm