お客さんで95歳のおばあちゃんがいます。
お孫さんが僕と同い年で昔からのお客さんで、そのお母さん、そしておばあちゃんと親子三代でHanaに来てくれています。
そのおばあちゃんは北海道の人で、年に何度も一人で飛行機に乗って趣味の常磐津(歌舞伎の伴奏音楽で浄瑠璃の一種)の発表会に出るために東京に来て舞台に立って歌います。
その時についでにHanaに来てくれます。
とても明るくて元気なおばあちゃんです。
失礼な話ですが「お年寄り」というと、体力も落ちてなんらかの持病を持ち人生の終演に向かって歩いている、なんだか消えかかったロウソクのようなイメージを僕は若い頃持っていました。
しかし、今のお年寄りは全然違います、パワフルで自分の仕事や趣味を持ち、生き生きとしています。
多分、自分自身が年寄りだという意識がないのでしょう。
それは僕自身が今の年齢になって、昔、20代の頃イメージしていた「大人」と全く違う。
もしかしたら僕が幼稚で大人に成りきれていないのかも知れませんが、多くの人に聞くと、二十歳の人でさえ、「中高生の時に思っていた二十歳と自分は全然違う。」と言います。
だから、僕らから見ておじいちゃん、おばあちゃんも、同じように「まだまだ」なんだと思います。
先日いらした64歳の「お嬢さん」と話していて、
「私たちが読む本がないの。」
と言う会話になりました。確かに雑誌は10代〜30代向けの本がメインで「60代以上向け」の本はコンビニには並んでいません。
「あったとしても健康とか病気の本ばかりで楽しくなる本がないの」
とおっしゃっていました。
もし、このブログを出版社の人が読んでくれているのなら「高齢者向けのファッション誌」や「アクティブな情報誌」を作ってください。文字は14Pくらいの読みやすい大きさで。
10年後には国民の3人に1人が高齢者だと言います。
当然高齢者向けのビジネスがあちこちで展開されると思います。
ただ、悪質リフォームや病気などの不安を駆り立てる保険などの「高齢者の懐を狙った」詐欺や商売ではなくもっとウキウキさせるような優しく正しいビジネスが増えるといいなあって思います。
そうでないと自分が高齢者になったとき必ずしっぺ返しが来ます。今以上に巧妙な詐欺やお金を吸い取るビジネスによって苦しむのは自分自身なのですから。
「優しくて正しいビジネス」を考えると楽しくなりませんか?
・おばあちゃんが乗れるハーレー
・ おじいちゃんが滑りやすいスノーボート
・ 腰が曲がっても着られるウエットスーツ。
・ 柔らかいボディーボード
Hanaでもご存じの人もいるとは思いますがそういう「優しさ」をお店のデザインに取り入れています。そしてこれからも新しいサービスを展開していこうと思います。そのことについてはまた別の機会にお話しようと思います。
おしまい