Hanaの目指している場所のお話をします。
僕が見習いの頃、どのスタッフも「独立」を夢見てました。
これは「小さくてもいい。自分の城が欲しい」というのは誰にでもある願望ではないでしょうか。
僕の場合はあまり家が裕福ではなかったので遅い開業となったわけですが、それでもずっとその夢に向かって日々を過ごしていました。
美容師をやっていて何が変わったかというと「自分以外の人のために人生を使う」ということでしょうか。
これはサービス業に従事してる人ならみんなそうなのでしょうが、当然お金を頂くわけですがそれ以上にお金をくださってるお客様に「ありがとう」と言われる喜びを体験出来たからでしょうね。
「もっとこんなことをしてあげたい。」
「もっと、もっと、あrがとうを聞きたい。」
そして、それを形にしたのがHanaなのです。
詳細は違う機会にお話しできたらと思いますが。そういう思いがいっぱい詰まってます。
最近ではオーナーが美容師ではなく「ビジネス」として美容室をやってる店が増えました。チェーン展開してホ○トペッパーや広告費にお金を費やし「質より量」で勝負する。
それでもニーズがあるから流行るのでしょうからそれもいいのかもしれませんね。
僕が以前勤めていたお店も方やオーナーが美容師で、方や不動産業をしていた社長が奥様にやらせた店。
どちらも今は他店舗化していますがやはりオーナーが美容師の店は技術者としてのクォリティを求められます。
「ステキなデザインを作れば黙っていてもお客様は来てくれる。」
そう教わってきました。
僕の技術の原点はそこで学んだような気がします。
方やビジネスとしてのオーナーの店は
「売り上げを伸ばすには客単価と客数を伸ばすことです。美容師はもっと数字に強くなりなさい。そうすればお給料も上がってみんなハッピーなんですよ。」
今思うと同じ年数くらい両店にいたのですが、後者を辞めるとき僕には何も学んだことが無かったような気がします。
それどころか技術者としての自分に曇りをかけたような気がします。
僕は経営者としては失格なのかもしれません。
「なに青臭いこと言ってるんだ。」
と笑われるかもしれません。
でも、サービス業の原点は「人を喜ばせること」だと思っています。
「自分のお店を持ちたい」というのはある種のワガママなのかもしれません。
自分が船長なのですからどこに行こうと沈もうと自分の勝手です。
でも、出来ればもっと船を大きくして豪華にしたい。たまには空も飛びたい。という欲と、
沈みたくない。という不安で方向を見失うことがあります。
街を歩けば美容室がたくさんあります。
この中で「ナンバー1にならなければ!」などと焦るときもあります。
だから時々休みの日に昔の写真なんかを見ながら初心に戻ります。
「僕はなんのためにHanaを作ったんだろう?」
毎日毎日考えます。
「どうしたら来てくれる人が喜んでくれるだろう?
どうしたらまた来たいとおもってくれるだろう?」
このブログを作ったのもサービスが一方通行にならないようにわずかでもみなさんの声が聞こえたらと思ったからです。
みなさんの声を聞かせてください。
お叱りでもワガママでもかまいません。
僕はこの店をもっともっとみなさんにとって居心地のいい場所にしたいのです。
Hanaは「オンリー1」を目指します。
おしまい