どこかの店の裏口?
黒い物置。
エアダクト。
入り口(?)横の牛の骨。
怪しげな青いランプ。
実はここはれっきとしたお店です。
それも、知る人ぞ知る有名店です。
看板もお品書きもなにもありません。
めちゃ、めちゃ不親切です。
中にはいると円形のカウンター。奥に調理場があります。
ここは以前
「また喰ってしまった・・・_ハ ̄|○」で紹介した
「元祖一条流がんこラーメン総本家」です。
僕は死ぬほどじゃないけどラーメンが好きです。
昨今のラーメンブームでは「美味しくする努力」というより「美味しいモノをとにかく入れる」ラーメンが多い気がします。
舌に旨みを感じさせる背脂や味噌、味をコッテリにすると「美味しく感じる」のは当たり前です。
でもそれではスープの味もなにもあったもんじゃありません。
しかし、ここのラーメンは違います。味があります。l
僕はここでスープの「きれとコク」を知りました。
悲しきかなここのラーメンをラーメンと呼ぶと世の中のラーメン屋さんの殆どのラーメンがラーメンと呼べなくなってしまいます。
だから僕はここのラーメンは「料理」だと思って食べています。
「どこかで食べたことがある」
などとこれっぽっちも思わせないオリジナリティがあります。
だからこそ、休みの日や仕事をサボってでも食べに行きます。
(内緒ネ(^x^))
ここのお店のマスターは一条安雪さんと言います。
この人のお弟子さんがそれぞれ「○代目」と言われのれん分けをしています。
「がんこラーメン」という名前から怖そうなイメージがありますが見かけは確かに怖そうですが話すととても気さくで楽しい人です。
美味しいモノを食べるのが大好きな人でフレンチ、イタリアンから中華までいろんな美味しいお店を知ってます。
今回食べたのは「エビ味噌つけ麺」と「ホワイトラーメン」。
エビ味噌つけ麺は濃厚なスープにエビの香り。
味噌ラーメンの難しいのは味噌の旨みで殆どスープが負けてしまうのですが、ここは旨く調和がとれています。
麺も選べるのですが「平打ち麺」がオススメです。
麺を食べ終わるとスープを足してくれて飲めるのですが
「ごはんをくれぇえええ!」
と思わず言いそうになります。
ホワイトラーメンは「牛乳とんこつスープ」です。
一条さんはこれを「つけ麺」のようにラーメン界の定番にしたいそうです。
先ほどの味噌つけ麺とは対照的にマイルドな口当たりと炒めたタマネギの甘さが優しい・・
と思いきや、しつかり味のパンチが効いています。
とんこつでも脂っぽくなくスープを飲むと「キレ」があるので、ついつい最後まで飲み干してしまいます。
ここのおもしろいのは2杯目からは¥500というところ。
かなり良心的です。
ただ、お腹がいっぱいなので「潜水艦」と頼むと麺を少なめにしてくれます。
普通の塩ラーメンや醤油ラーメンもその辺のラーメン屋さんとは比べものにならないくらい美味しいです。
値段も¥650と昨今の
「富士山の頂上か?ここは?」
と思わせる¥1000くらい取るラーメン屋とは違い、ありがたい値段です。
火曜日以外の日で僕がいなくなったらここに来てると思ってください。
では、カウンターでお待ちしてます。
*****(店舗情報)*****
「住所や電話番号は非公開」という一条さんの方針なので住所は載せません。
でも、この日記を見てくれてる人にだけこっそり行き方を教えます。
電車:
都電早稲田駅(終点)を降りて進行方向左に横断歩道を渡って(新目白通りを渡る)そのまま路地をまっすぐ入って一つめの角を左に曲がる。
歩道のガードレールに沿って歩くと「お店の裏口」みたいなドアがあり、裏口のようだが実はそこが入り口。