よく、
「ヘアスタイルを作るのは感覚(感性)だ!」
と言ってる美容師さんがいます。
僕も以前勤めていた有名美容室でヘアーショーをやった先輩に
「なぜ、そのスタイルにしたんですか?」
と単純な質問をしたら
「感覚です!」
と、得意顔でその人は答えたが「???」だったが、周りのみんなが拍手喝采で、一人「オレがおかしいのかな?」と思ったのを覚えている。
「デザイン」というのはそのお客さん、モデルさんを「どう見せるか」をイメージして、そのために、パーマをかけるのか、カラーの色はどんな感じにするか、カットはどうするとかの工程を決めていくものです。それを具体的に形にしていくのが技術。
「なんとなく」で作ると「いいデザイン」はできません。
お客さんやモデルさんに石膏や粘土を塗りたくって「別物」にするのではなく、その人の持っている「キレイ」や「可愛い」を引き出すもので、どちらかと言うと「彫刻」に似ています。
ちゃんと、木目や材質を見極めてそれぞれの素材に合ったデザインや技術を行うのがベストです。
そのためには、 しっかりカウンセリングをして、コミニケーションを取らなければいけません。
もちろん、「ひらめき」も必要ですが、形にするは「理(ロジック)」ですから、お客さんの立場で、美容師さんに
「なんで、そのデザイン(色)なんですか?」
と聞いて
「これって感じ〜」
「今、これがキテるから」
「僕の感覚です!」
とか言われたら、カットする前であったら、そのままま何もせずに帰るか他の店に行ったほうがいいかもしれませんね(笑)
「これだよ!これ!」