【原液】げんえき
薄めたり加工したりする前の、もとの液。
こんにちは!トモです。いつの間にか10月です。そして、いつの間にか秋です。
汗をかかなくなったのはいいけど今度は「乾燥」と戦う季節になりました。
乾燥には「セラミド」と「ヒアルロン酸」。
特にセラミドは皮膚の細胞の間を埋めてくれる成分で、セラミドが角質層から不足すると肌のバリア機能の低下による水分流出や肌荒れの原因になります。
よく、肌が赤くなってしまうのも、洗浄力の強い洗顔やクレンジング、乾燥によって皮膚のバリア機能が低下したところに、外からの刺激が入って皮膚が戦って炎症を起こしたものです。
「ヤバイ!補給しなきゃ!!」
さて、あなたなら何を選びますか?
化粧品を選ぶ基準は人それぞれ、「有名メーカー」で揃える人もいれば、お友達に教えてもらったり、テレビCMに惹かれたり、なんとなくドラッグストアで買ってみたり。
テレビで
「コラーゲンでみるみるうちにシワが取れてお肌プルップル!!」
「プラセンタで長年のシミが取れて若返り!!」
なんて言われるとちょっと試してみたくなりますね。
最近、よく目にするのが
「原液100%!!」
というキャッチコピー。
実は、Hanaでも化粧品の「原液」を扱っています。これは、いろんな化粧品会社に原液を卸してる工場が作ってる美容液で、いわゆる「原料」なんだけど、薬事法で「原料」という表示は出来ないので「原液」という商品名になっています。
もちろん、原液なので、お値段もそれなりで、1ヶ月分で約5000円。その効果は群を抜いてオススメできますが、今日は宣伝はおいといて(ってこれでいいのか?うん、いいんだよ)
それに対してテレビのCMや通販で紹介されている「原液」は1000円代のものもあったりしてかなり安価。
そりゃあ、同じ原液ならこっちの方がいいよね。うん。そりゃそうだ・・・・って
ちょっと待った!!
同じ原液なのになぜこんなに値段の開きがあるのか?安い方のメーカーに聞くと多分、こう言うだろうね。
「企業努力です!へへ」
ホントのところはどうなのか?って調べてみた。そのカラクリに愕然!!\(◎o◎)/!
Hanaで扱ってる原液のメーカーさんに聞いてみたところ、以下の回答が返ってきた。
「美容液を作る場合、元々例えば「コラーゲン」というものが存在してるわけではなく、目尻のシワや小ジワを取る植物性コラーゲンならダイズ、ほうれい線や首のシワを取るナノコラーゲンならサメから成分を抽出します。本来、そういったものからちゃんと作ってる場合の値段の違いは2つ、ひとつは抽出する原料の質、もうひとつは精製する度合い。精製は細かくすればするほど成分濃度が濃くなり、不純物が少なくなります。」
要するに質のいい原料を使ってるか、ちゃんと精製しているかというところ。
さらにもうひとつ決定的な違いを教えてくれた。
「前にもお話したように薬事法の関係で「原料」とは表記できないので「原液」という言葉を使っていますが、工場などで最初に作られたもの全て「原液」と呼びます。例えば、ある化粧品メーカーが工場に「プラセンタを作ってくれ」と注文し、その仕様の中に「水98%プラセンタ2%」とします。それでつくられたプラセンタ2%の水溶液を混ぜ物をせず、そのまま小分けにして販売すると「100%原液」と言えるんです。」
要するにプールにいっぱいの水の中にプラセンタ1滴落として「プラセンタ配合」の溶液を作ったとして、それをそのまま瓶に詰めて売れば「原液」と言えるってこと。
わかりやすく言うとみんなも飲んだことのある「カルピス」。あの、瓶から出す、濃いカルピスの「原液」を水やソーダで割って飲むと美味しいですね。
でもカルピスって「カルピス」というなの「原料」は存在してなくて原材料は「乳、砂糖、麦芽糖、香料、大豆多糖類」とされていて、そこに独自のカルピス菌を加えて「原液」を作っています。それを水や炭酸で割っている「カルピスウォーター」や「カルピスソーダ」を「カルピスの原液」とは呼びませんよね。(この場合「カルピスウォーターの原液」となります。)
ここで冒頭の
【原液】げんえき
薄めたり加工したりする前の、もとの液。
の言葉を思い出してください。ちゃんと原材料として抽出されたものも、水で割ったものも「原液」と呼べちゃうわけですよ。これは、原料をなにとか精製レベルをどうとかじゃなく、ちょっとした「詐◯」みたいなもんです。
ちなみに、高齢のシミをプラセンタだけで治すのはかなり時間がかかります。テレビみたいに「取れた〜〜!」と簡単にはいきません。ましてや本当の原液でなければ。
ちなみに、大手の化粧品メーカーが「原液」と商品名に入れないのは、独自の美容成分を持っているのでそれを工場から来た原液に「添加」するからです。
是非、自分に必要な成分は何かをよく知った上で、必要な成分を補給してあげてくださいね。