知り合いの美容室でデビュー(お客さんのカットに入りだして)3年目の美容師さんが急遽辞めることになり、理由を聞いたところ
「もっと自分に合った仕事をしたいから」
だそうです。
オーナーさんは困ってたみたいですが、僕は「良かったね、お互いに」と思います。
だって、「自分は美容師に向いてない」って思ってる美容師に大事な髪の毛を切られたんじゃあお客さんはたまったもんじゃない。
聞けば、デビューして3年、売上が全く上がらないという。そりゃそうだよね。
これは僕の持論ですが
自分に向いてる仕事、自分に向いてる恋愛、自分に向いてる結婚、その他全てが「自分に向いてる」なんてこの世にはない。
あ、一人だけいました。「過保護なお母さん」ですね。
そうそう、 「学校」とかならありますよ。だって「お客さん」だから。
恋人も奥さんも元は「他人」ですから、ある程度まで「我慢」はしてくれますが、女性は一度「ダメだこりゃ」と思ったら、後で何言ってもダメですから、早めに諦めましょう。
仕事だって同じです。
ガーリー系のフェミニン(女性らしい)デザインが得意な美容師さんがいたとして、それが流行ってる時はお客さんも増え
「オレ、向いてる♪」
と思うのですが、流行が変わってマニッシュ(男性的)なジオメトリック(幾何学的)なデザインが流行ると、そのままではお客さんが離れていきます。そして
「オレ、向いてねえな↘」
と思ってしまいます。そう「向いてない」んです。自分が。
なので、「向き合う努力」が必要だと思うのです。
お客さんがつかないのを、お店のせいや、ましてやお客さんのせいにするのではなく、自分を変えてみる努力をすることをオススメします。
だからといってお客さんに「媚びへつらう」のではなく、「お客さんが思ってる以上のデザインを提案する」ことこそがクリエイターの醍醐味ではないでしょうか。
辞めていったその美容師さんも、もっと待遇が良く、自分に向いてくれてる仕事を見つけるかもしれませんが、いつか必ず同じように「向いてない」と思う時がまた来ると思います。
その時に気がついて「変わる」ことこそが「成長」の第一歩だと僕は思うのです。
そして、いつか
「あなたに頼んで良かったわ」
と言われる喜びを共有できるといいなあ・
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